2011年06月18日

超、木!

だま@ショールームですicon01
雨にも関わらず、ご来店のお客様、ありがとうございます!

今日明日、ライフスタイルマーケットでは
父の日イベントとして、12歳までのお子様対象に
「ベビースツールに絵を描こう」という催しを行っています。





明日、うちの専務(3歳)も参加予定…icon10
どうなりますことやらface07
追って、様子をレポートしたいと思います。

話は変わって、今日お越しのお客さんで
10代後半か20代前半と思われるお嬢さんがいました。

ショールームに入るやいなや、

「超、木!超、木だね~icon14
とおっしゃって、おもむろにヤマザクラの天板をなでなで。

いやー、うれしいですね。

その通りなんです。

日本の山に生えている木を、
腕の良い職人さんがお世話をし、
「材」にし、家具に仕立て、
今度は使い手さんが、蜜ろうワックスで磨きながら、
毎日毎日使われる、木のキッチン。

存在感があります。

もちろん、お嬢さんがそんなウンチクを踏まえて
発言したわけじゃないのは、わかっています。

そうじゃなく、何の気なしに、素直に出てきた反応だからこそ、
うれしかったですねicon12

写真で見るより、インターネットで見るより
カウンターに手をついて、おしゃべりでもしながら
少しだけ時間を過ごす…。そうしていただくと、
木のキッチンの存在感をわかっていただけるかなーと思います。

ぜひ、会いに来て下さい。



  


Posted by ウラ夫 at 14:28Comments(2)キッチン

2011年06月02日

木のキッチン、ショールーム快調です♪

ウラ夫です。こんにちは。

ライフスタイルマーケットに、念願のショールームをオープンして早10日。
木のキッチン、もとい、自然素材のキッチンをいつでも見に来ていただける場所をつくりたい、
まずはそう思って始めました。


毎日たくさんの方がいらっしゃいますが、予想以上にみなさん、
木のキッチンを驚きをもって迎えて下さいます。
そして多くの方が、「もうちょっと早く出会っていたらなぁ」などと、つぶやいて帰られます。
そんな言葉を聴くたびに、なんだか申し訳ないような気持ちになります…。

確かにそうなのかも知れませんよね。

こんな、ある意味何の変哲もない、普通の木で普通に作ったあたりまえのキッチンが、
今の世の中にはなぜかないんです。
引き出しや棚がフツーにあるだけで、他にとりたてて凝った機能もない。
木のキッチンだから、キズもつくし、お手入れも必要。
今の常識からしたら、ずいぶん面倒なキッチンなのかも知れません。

でも、毎日の暮らしって、日々なんだかいそがしくて、面倒なことも多くって、
部屋もなかなかインテリア雑誌のようには片づかなくって。
気がついたら子どもは大きくなってる、自分はそこそこ年をとってる。
そういうσ(^^)も、まさにそんな感じ。

でも、それでいいんですよね。
それでも毎日を一生懸命生きてることが大切。
この面倒だけど、あたりまえのキッチンは、その毎日と一緒にいてくれるんです。

子どもが歯固め(なのかな?)にかじりついたテーブルの歯形も、
旦那にムカッ腹がたってコヅいた天板の傷も、
木のキッチンは、「そんなこともあったよねぇ」と、取り込んでくれます。

それでいいと思うんですよ。
キズだらけのキッチンと暮らしましょう。楽しくね♪

こんな何のことはない、あたりまえのことに感動し、喜んで下さる、
そんなたくさんの家族のために、あたりまえの木のキッチンを作りつづけたいんです。

そんな先日、あるご夫婦が、熱く語って下さいました。
「偶然立ち寄ったこのお店で、このキッチンと出会えたんです。そうでなければ、
あきらめてシステムキッチンにしてたはずなのに…。なんだかすごくワクワクしてきました!」

むぅ~、ウラ夫、何とも言えぬ喜び…。もうダメかも…(笑)。

それはそれは小さなスペースなんですが、木のキッチンを見ていただける場所を作って、
本当によかったと思っています。


こうして数日、木のキッチンに驚きと感嘆の声をあげて下さる方に毎日お会いしています。
σ(^^)にとって、何とも嬉しい毎日です。
ぜひみなさんも遊びに来て下さいね。


「スタジオママル」
松本市新橋6-16 ライフスタイルマーケット2F
10:00~19:00 (火曜定休)
  


Posted by ウラ夫 at 02:40Comments(0)キッチン

2011年05月21日

オープン前日の様子なり

だまですicon01

いよいよ、松本市の新名所!
家具&雑貨、アンティークの専門店「ライフスタイルマーケット」
グランドオープンです。早くもお客様が続々と見えています。

そして、2F。
スタジオママルの新ショールームも、本日移転オープン
写真は前日の現場とウラ夫さん。準備でヘロヘロ…face07



↓外国のお屋敷の屋根裏部屋みたい…icon12



ビクトリアンクラフトさんは、アンティーク家具の在庫が
日本でもトップクラスだそう。
見てるだけでも、ときめいてきますicon12




サンタカフェさん。
ヨーロッパのどこかの都市の街角のようです!


  


Posted by ウラ夫 at 11:19Comments(0)キッチン

2011年05月20日

木のキッチン、ショールームをオープンします!!

と、大きく出ましたが、連日準備準備でヨレヨレゆえ、短くお知らせ。
ウラ夫です。こんにちは。

来る5月21日(あ、もう明日ですね)、
松本市に「ライフスタイルマーケット」がグランドオープンします。


アンティーク家具・雑貨・ステンドグラスなどに恐るべき品揃えを誇る、そのスジの老舗、
「ビクトリアンクラフト」さんの新店舗の一角に、スタジオママルも初めてのショールームを
オープンすることになりました。

σ(^^)たちは、日本の山で育った広葉樹のムク材のみを使ったオーダーキッチンを提案しています。
食をあつかうキッチンだからこそ、接着剤にはニカワ、仕上げには蜜ロウなど、
出来る限り安全な自然素材のみを用いるよう心がけています。

そんな、木のオーダーキッチンで暮らす楽しさや豊かさを、一人でも多くの方に知っていただきたい、
ショールームを作ろうと思ったスタートはその一点からでした。

木のオーダーキッチン?
そんなのってあるの? 水も火も使うのに、本当に木で大丈夫?

そう思われた方。
ぜひ一度、ライフスタイルマーケットに遊びにお出かけ下さい
もれなくウラ夫が慣れない店番をしてお待ちしております。
キッチンのご相談をはじめ、ダンナがお皿さえ洗ってくれない件など、あらゆるご相談承ります。

ちなみに1Fには、松本では知る人ぞ知る素敵なカフェ、「サンタカフェ」さんがお待ちしています。
スイーツもお料理もオススメですよ~。


ともかく、愛する松本が楽しく元気な街になったらいいなと思ってます。
「ライフスタイルマーケット」でお会いできるのを楽しみにしています。

ライフスタイルマーケット
松本市新橋6-16(国道19号沿い)

2F スタジオママル
tel: 0263-87-7056

  


Posted by ウラ夫 at 02:28Comments(2)キッチン

2011年05月12日

比べてみよう、ガスとIH(長大レポート)

お久しぶりです。ウラ夫です。

しばらく音沙汰のないブログとなっていましたが、
実は、ひそかにホームページなどこしらえておりました。

木のオーダーキッチン スタジオママル

数年ぶりのリニューアルです。
(オープンしたてで、内容はこれからこれから…)
たくさんの方に、木のキッチンで暮らす楽しさを知っていただきたいと思っているわけで、
じわじわとそういう路線で、楽しくやっていきたいと思います。


などと、東京から書いています。
震災後、初めて東京に来ています。
うわさには聞いていましたが、そう言われてみれば夜になると少し暗い気がします。
ビルの看板やライトアップが消えてますね。

でも、どうってことないです。まったく不便ではないです。
というか、ウラ夫的にはいい感じです。
夕暮れ時に、街よりも空のほうが明るく見えるので、なんだか景色に風情があって、
東京の街に今までとは違った趣がありました。
うーむ、節電もわるいことばかりじゃないです。

夏の暑い盛りはどうするんだ?というのが心配の種ですが、
これで、都民の皆さんがこぞって道端に水を打ち、
エアコンをつけずに縁台で夕涼みなどするのが流行ったとしたら、
これ、なかなか素敵な新東京の風情かと。

そういえば余談ですが、スカイツリーって浅草にあるんですね。(知らなかった)
浅草行きの電車に乗って、「おー、遠くに見えるアレが、今話題のアレかー!」
などと、おノボリっぷりを発揮していたところ、見る見る間に目の前まで来ました。
東武は実にサービスのよい電車♪、と個人的に高評価です。


それはそうと、今回は、新宿のリビングデザインセンターOZONE(オゾン)で、
キッチン関連のセミナーいくつかに参加してきました。
そのうちのひとつがタイトルの、「比べてみよう、ガスとIH 」というもの。
オゾンの下(1F)には東京ガスのショールームがあるので、そこで実際に
両方を使って料理をして、それぞれの特徴を学びましょう、というテーマでした。

IHを使ったお料理体験教室、あるいはガスコンロだけを使ったそれ、というのは
よくありますが、ガスとIHの両方を比べながら、お料理体験できるところは他にないとか。

実際に両方で作った料理の食べ比べ、というのもあるそうで、子どものようにワクワクした
気持ちで参加しました(笑)。

まずはコンサルタントの先生から、キッチンについての簡単な講義。
いくつかのキッチンプランを前に、
「さぁ、この中で正しい(使いやすい)キッチンはどれでしょう?」 と問題。

無事全員正解するも、見れば参加者の中で男子は私ひとり。
「いつもは男性の方は結構間違えるんですよ。どれだけ家事してないかわかるんですけどね~」
と先生、先制ジャブ。うーむ。

身分は隠しているものの、そこはキッチンスペシャリストの端くれだが、
まさか、いきなりの踏み絵とは。
危のうござる。

講義が済むと、晴れてショールームに移動。
そこには、参加者が取り囲むようにシアター風キッチンがあり、ガスコンロとIHが並んでいます。

「今日はガスとIHの両方を使って、ご飯とエビとチンゲン菜の炒め、チキンのグリル焼き、
野菜のダッチオーブン焼きを作りまーす。」 と、ショールームのお姉さま。
む、予想以上に豪華な展開。

キッチンにしつらえられたモニターで、ガスとIHの特徴説明なども交えながら、
手元はテキパキと料理を進めていきます。これはちょっとした料理タレントの域です。

まずはガスコンロ専用の土鍋でお米を火にかけます。
と言っても、炊飯ボタンを押すだけ。
勝手に火がついて、あとの火力調節は勝手にやってくれるそう。
炊飯器並みの簡単さです。しかも蒸らしを含めて30分で炊けてしまう。

また、同時に最近のガスコンロの売り、専用ダッチオーブンに、余り野菜想定の
ジャガイモ、ニンジン、パプリカを入れてグリルにセット。
これもタイマーをセットしたら、点火してほったらかし。

炊飯機能とか、タイマーとか、そういえばうちのコンロにもついていたが、
一度も使ったことなかったなー。

そしていよいよガスとIHのタッグマッチ。
まずはグリル焼きから。
シンプルに塩コショウ下だけのチキンと、付け合せに冷凍のエダマメをグリルに入れて、
ガスとIH、同様にせーのでスタート。

その間に炒め物へ。ストップウォッチを片手に、アシスタントさんとともに、
ガスとIH同時に調理を始めました。
正面のモニターには、温度変化がわかるよう両方を写したサーモグラフィー。

ぐんぐんと温度が上がっていったのはガス。あっという間に調理が済んでしまいました。
最初出遅れたIHですが、その後もまったく追いつけず。
そして早速の試食タイム。
想像通り、ガス調理の方はシャキッと熱々に仕上がっていたのですが、
IHの方は時間がかかりすぎたせいか、水も出てしまい、べちゃっとしていました。

先生によると、火力だけではなく、IHの場合クックトップから鍋を持ち上げて振ることが
できない(発熱が止まってしまう)ので、混ぜながら調理するしかなく、
そのため野菜の表面を傷つけてしまって、水が出やすくなるのだとか。
また、IHの場合、鍋の底しか温まらず、鍋横に熱が回らないこともあって、
どうしても温度が下がりやすいのだそうです。

「まあ、どちらが美味しいかは、お好みですからね~」
などと、中立を保っておっしゃるものの、誰の目にも勝利は明らか。
出だしからIHの雲行きが怪しくなってきました。

ちなみに、ガスコンロで使用したのは高火力の大バーナーではなく、中バーナーの方を
使ったとのこと。IHは最新の機種を最大火力で使ったとのことです。

さて、そうしているうちにグリル焼きが完成。
ガスの方はこんがりと焦げ目が付いて、いい焼き色♪

IHの方も見てみましょう、と取り出すと、まだまだ焼き途中。
ホイルに包んだ枝豆はというと、ガスの方は若干焦げ目がつき始めていましたが、
IHの方はまだ冷たい。
「IHの方はもう少し焼かないといけないですね~」と、どこか嬉しそうなお姉さま。
ガスで焼いたチキンと枝豆のみいただくことに。

これも全く予想通りのうまさ。
グリルでお魚しか焼かないという方も多いかと思いますが、こうして実際に食してみると
お肉やピザなど焼くのも最高!力を込めてオススメします!

ちなみにコンロにグリル、というのは日本の機器だけにある便利な道具。
おしゃれなインテリア雑誌などに登場する外国製コンロやIHにはこういったものは
ありません。
もちろん、元々は焼き魚をよく食べる日本人のために作られたものでしょうが、
今や、グリルでお魚だけ焼いているなんて、もったいないです。
ちょっとしたオーブンやトースターの代わりにもなるわけです。

さて、ガスのグリル焼きのおいしさに感動していると、土鍋のお米が炊け、
野菜のダッチオーブン焼きも完成しました。
これまたいうまでもないおいしさ。
勢いに乗ったガスが追い打ちをかけてきます。

しばらくするとようやくIHグリルの方のチキンも完成。
ガスの倍の時間がかかってしまいました。

取り出すと、素敵な焦げ目は付いています。が、
「長めに焼くことになるので、ちょっと小さく縮んでしまうんですよね~」
思わず会場から苦笑。
ますます旗色悪すぎです、IH。

どうも、ガスの場合は両面から一気に焼くので早く焼けるのですが、
IHの場合、片側ずつ交互に焼いていくので、どうしても時間がかかってしまうのだとか。


そんなこんなでタッグマッチは終了。
最初、「ガスとIH、どちらが良い悪いではなく、それぞれの特徴を知って、
どちらが自分たちにあっているか、見ていきましょうね」
と、あくまで中立を貫く立場を表明していた先生。

でも、終わってみると、どう見てもガスに軍配があがっていました。
東京ガスのショールームなんですから、当然といえば当然ですが。

そう言えば、ママルのキッチンでIHをお使いのお客さまが口を揃えておっしゃることは、
「お湯が沸くのが早い!」ということ。
この点を早速先生に突っ込むと、
「少量の水だとそうなんですが、量が多くなればなるほど、ガスの方が有利になってきます。」
とのこと。 うーむ。

というわけで、今回はしてやられた感のあるIHでしたが、今度は電力会社などの主催している
IHのお試し料理教室にも行ってみたいと思います。
報告はまた。

  


Posted by ウラ夫 at 10:40Comments(0)キッチン

2011年04月22日

木のキッチン見学会のお知らせ

ウラ夫です。こんにちは。

久々に見学会のお知らせです。
場所は安曇野の穂高。北アルプスを間近に望む、森の中のお家です。
あずみ野のゆったりした自然と、サクラのアイランドキッチンがお待ちしています♪


ただいま設置中。


【日にち】4月23日(土)・4月24日(日)
【時 間】10:00~16:00
【場 所】安曇野市 穂高 有明

ご予約はアトリエデフさんまで。
地図を送ってくださいます。

*お問い合わせ・ご予約*
デフ八ヶ岳営業所 【担当:古旗】
E-mail:info@a-def.com
TEL:0266-74-1077
FAX:0266-74-2131  
※当日の連絡先
携帯電話/080-5147-7677
  


Posted by ウラ夫 at 22:45Comments(0)キッチン

2011年03月30日

震災を機に、あらためてオール電化について考えました

ウラ夫です。こんにちは。

岩手県にママルのキッチンを使って下さっているご家族がいらっしゃいます。
東日本では最も遠方のお客さまです。

この震災でどうしていらっしゃるか、ずっと心配でした。
が、数日して、ご家族みんな無事とのメール。まずはほっとしました。

何日かは停電が続いていたものの、キッチンがプロパンだったので何とか調理はできている。
ものが手に入りにくいのは心配だけれど、家族であたたかい食事を囲めることはとても幸せで
ありがたいことです、とのメッセージ。

本当によかったです。
キッチンにまた火が点って、家族をあたためている光景を思うと、何ともうれしいです。

家のエネルギー源として、電気・ガス・灯油など、いくつかを併用されていたことも
よかったのかも知れません。
もし、キッチンの熱源が電気だったら、お湯さえ沸かせないんですから。

こちら長野の被災地、栄村のある被災者の方の言葉が耳に残ってます。
「オール電化の家は(地震で)すぐだめになっちゃったけどね…」

便利さと脆さは紙一重。そう感じざるを得ませんでした。
全てを1種類のエネルギーでまかなうことは、
何かあった時に、手も足も出なくなるおそれがあるわけです。


これまでたくさんの家族のキッチンを作ってきました。
ガスコンロの家も、IHの家もありました。
ママルのお客さまは、以前はガスコンロ派の方が多かったですが、
最近は半々、いや、IHを選ばれる方がずいぶん増えてきました。

熱源をガスにするか、電気にするかはキッチンだけのことではなくて、
暖房やお風呂なども含む、家全体の問題ですから、キッチンをプランする前に
どちらにするか、すでに決まっているという方がほとんどでした。
なので、キッチンの打ち合わせの中で、積極的にどちらかをおすすめする、というような機会は
なかったんですが…。

ガスにも、IHをはじめとした電気調理器にも、それぞれメリット・デメリットがありますので、
どちらが正解ということはありません。
ですが、私自身があたらしくキッチンを作るとしたら、今と同じくガスコンロにすると思います。

理由はいろいろあるんですが、最も大きなポイントは、「火が見える」ということです。
とりわけ子どもたちに、火で湯を沸かし、食べ物を煮る、焼く、炒めるという原初的な営みを、
見て、経験してほしいと思っているんです。

火の便利さ、危険さ、ありがたさ。
直火に接することによって、からだを通して学べることがあると思います。


今回の震災を経て、いろいろと考えざるを得ませんでした。
災害でライフラインが止まったら、ということだけではなく、
そもそも私たちは、エネルギーとどうつきあっていったらよいのか?

豊かな暮らしを支えていた原発の事故。
それを受けて、関東では計画停電。大変な混乱を招いています。

原発はもうやめよう、という声。
しかしながら、今原発をなくすことは、電気に頼りきった暮らしを、誰もが大きく
変える覚悟がなければありえません。

今でこそ誰もが節電を意識しているけれど、これから来る猛暑の夏に、
全国民が一致団結してエアコンを使わずに一日でも過ごしたら、すごい。
何か、大きな価値観が変わるような気がします。

オール電化はクリーンなイメージ。
エコという印象をお持ちの方も多いでしょう。

でも、燃料輸送のため、発電のために出るCO2も、家庭では出さないかわりに、
他のどこかでまとめて出しているだけ。
最近は「想定外」の放射線とやらまで出てしまったようで…。

オール電化に限らず、日々あたりまえのように電気を使っている私たちですが、
いつでも買い物ができるコンビニの便利さや、エアコンを奔放に使える快適さの向こう側、
私たちの目の届かないどこかでは、今も石油が燃え、ウランが燃えていることを
想像していきたいですね。

ちょっと極端な理想かも知れませんが、
できることなら、自分の使う火ぐらい、自分の責任で燃やして、
暖をとったり、煮炊きをしたりしていきたいものです。
昔の人間がそうだったように。

  


Posted by ウラ夫 at 01:26Comments(0)キッチン

2011年03月08日

キッチンつくるなら、ガス?それともIH?(後編)

えーと、そうそう、ガスかIHかという話です。
昨日はすっかり話がそれてしまいました。(前編を読んでいない方はこちら)
そうは言っても、IHのことで一番ご質問を受けるのが、この電磁波の話なので、
まあよかったんだ、ということにしましょう。
前向キングのウラ夫です。こんにちは。

さて、ウラ夫家のキッチンはガスコンロです。
家を建て替えたことがないので、IHに換える機会がなかったんだとも言えますが。

個人的には裸火の見えるガスコンロが好きです。
火が見えないと、料理をしている気になれないし、
冬の夜など、お茶でも入れようとコンロに火がともると、
それだけで部屋の空気が人気づくというか、暖まる気がします。
あと、子どもにはキッチンで、火の楽しさと怖さを学んでほしい、という気持ちもあるんです。

実は先日、長年使っていたガスコンロの調子がいよいよ悪くなり、
新しいコンロに買い換えたんですが、これが思わぬ不満・不便をもたらしました!

ここ1,2年でコンロを買われた方はご存じかと思いますが、
現在市販されているコンロには、Siセンサーという温度センサーがついています。
バーナーの真ん中のところ。
鍋を置くと沈むようになっているボタン形のものがそうです。

火のつけ忘れや、天ぷら油の過熱など、ガスコンロが原因となる火災を防ぐために、
約250℃で自動消火する機能です。
また、センサーの上に鍋が載っていない場合も、自動的に火が小さくなったり消えたりします。

便利で安全~♪ということなのですが、実はこれがやっかいなのです。

例えば、中華鍋で炒め物。
焦げ付かないように、短時間で美味しく炒めるには、煙が立つほど鍋を熱してから
調理するのがキホンなのですが、
これをすると、コンロが空焚きと判断して、勝手に火を弱めてしまいます。

また、同じく中華鍋を持ち上げて鍋を振る、あるいは、コンロに直接のせないで、
海苔などをあぶる場合。
やはり、鍋が載っていないと判断して、火を小さくしてしまいます。

他にも、焼き網が使えないので、魚、お餅などを網焼きすることが出来ません。
パンを網で焼くと短時間でカリッと焼けるので気に入っていたのですが、
これも出来なくなりました。
なんだか、これまで出来てあたりまえだった、料理のキホン動作が出来なくなって、
とっても窮屈な思いをしています。

実は上のような使い方をする時のためにと、「センサー解除ボタン」なるものが
ついているんですが、これは、実は消火する上限温度を250℃から290℃に
上げるだけであって、「センサーが解除」されるわけではありません。
(まぎらわしい呼び名です!)
したがって、このボタンを押しても、上記の料理動作ができないことには変わりありません。

この間など、どうしても網で肉を焼きたくて、一方のバーナーで焼きはじめたところ、
すぐに火が弱まるので、すかさず隣のバーナーに移動。
しかし、そのバーナーもすぐにセンサーが働くので、また元のバーナーへ移動。
(この時、一度火を消して、つけ直す。) 火が弱まったらまた隣へ…この繰り返し。
ちなみに網がセンサーに触れると火が消えてしまうので、この間ずっと、
網をコンロから少~し浮かせて火にあぶるようにする必要があります。

想像してみて下さいね。 右、左、みぎっ、ひだりっ…。
まるで注文殺到で焦りに焦る、手焼きせんべい屋のような、なんとも情けない光景でした。

最近は土鍋でご飯を炊くのにハマって、炊飯器を処分してしまったんですが、
新しいコンロに火をかけておくと、強火にかけていたはずが、気がつくと勝手に弱火になって
いたりすることもあって、慌てさせられます。


このセンサー、現在市販されている全てのガスコンロについています。
2008年にできた法律で、このセンサーがついていないと販売も設置もしてはいけない
ことになりました。

これによって火災が劇的に減るのだとしたら、歓迎もできるのですが、
料理をする側からすると、あたりまえのことが出来なくなるのはすごく不便だし、とまどいます。

そして、もうひとつの問題は、海外メーカーのコンロが使えなくなること。
この法律は日本だけのものですから、海外のメーカーには、このセンサーをつける動きは
ほとんどありません。なので、輸入コンロは現在、実質使用禁止となっています。
人気のあったロジェールも、ガゲナウも、マジックシェフも…。使えません。

インテリア雑誌などに載っているオシャレなキッチンには、たいがい輸入コンロが
入っていたものです。
今でもそういった雑誌をお持ちになって、こんなスマートなコンロにしたい、
と希望されるお客さまがいらっしゃいます。 が、残念ながら、今は無理なのですよ~…。
国内3社(リンナイ・ハーマン・パロマ)から選んで頂くほかないのです。

この法律、実はガス業界が自主規制のために作ったのだそうで。
だけど、どうなんでしょう。使い勝手は悪くなるわ、スマートな海外製品は選べなくなるわで、
こんなんだったら、この機会にIHにしちゃおう、という方も多いのではないでしょうか。
電力会社や家電メーカーもIHの売り込みにがんばっているし、
見た目スッキリ、という面ではどうしてもIHの方が有利だし。
これじゃ多くの人がIHに流れてしまう、というのがわからないんでしょうかね。

IH普及のために、巷ではよく、「IHで出来るお料理教室」みたいなイベントを見かけます。
これで、IH初体験の人々が、「IHって思ったより便利なのね~」とIH派になっていくのでしょう。

どちらがよいかは好みの問題ですが、裸火が見たいσ(^^)としては、逆に、
「ガスでしかできないお料理教室!」なんてのやって巻き返そうよ~、と思うんですけどね。
どうなのよ、ガス業界さん。

でもな~、あぶれない、網使えない、空焼きできないんじゃ、
ガスコンロのメリット、全くうたえないですよね。
さみしいな~、と思う、裸火派のウラ夫なのでした。

  


Posted by ウラ夫 at 03:02Comments(0)キッチン

2011年03月07日

キッチンつくるなら、ガス?それともIH?(前編)

朝起きたら松本は大雪でした。

昨日、「この辺りは3月でも雪降るの~?」と、
東京のTさん(穂高に新築中)に尋ねられたので、
「3月の雪は間違いなく大雪ですよ~!」と、
若干おどかしてさしあげたわけですが、まさか翌日にこうなるとは…。
最近予言が好調なウラ夫です。こんにちは。

今日は穂高の現場に向かわれるとか。大丈夫かな~?

Tさんはお医者さんでもあって、IH調理機器が発する電磁波の安全性について
強い関心を持っておられました。
σ(^^)もこの問題には興味があって、定期的かつ一生懸命に調べ上げるのですが、
安全・危険双方の意見があって、なんとも結論づけにくい。

現在、σ(^^)がとらえている事実は、こうです。
「(危険か安全か)今のところわかっていません。わかるように、より研究が必要です。」

ずいぶん雑な話と感じられるかも知れませんが、これが今の事実です。
そもそも電磁波が人体にどういった影響があるのか、これがはっきりとはわかっていません。
ですが、悪影響がある可能性も否定できないため、機器メーカーや関連団体などは
それぞれに安全基準を設けて、機器づくりをしています。
ですが、危険性の度合いが把握されていない以上、この基準が正しいのかどうかも?です。
よく言われる、ヨーロッパではIHがほとんど普及していない、という話は今は昔の感がありますし、
ヨーロッパの製品の方が基準が高いので安全、という話も、あまり鵜呑みには出来ません。

こうなると、あとは使う側の私たちが、未知の危険性に対してどう考えるのか、
ということになってきます。
危うきは避けるべきか、便利さなどの今現在のメリットを享受するか。
新しいものには、多かれ少なかれつきまとう問題ですね…。


えーと、実は今回はこのことを書きたかったわけではないのですよ~。
でも、IHと電磁波のことって、多くの方にとって関心の高い話かも知れませんね。
このことについては長くなるので、またゆっくり書きたいと思います。

というわけで、タイトルと違う方向に話が行きました。

個人的にガス派かIH派かと聞かれれば、ウラ夫家はガスなんですが、
料理に割と熱を傾ける者としては、今日日のガスコンロには文句があるゾ!
というのが、今回のテーマだったのですよ。

というわけで、乱暴にも次回に続きます。
すみませーん!

  


Posted by ウラ夫 at 11:28Comments(0)キッチン

2011年02月28日

キッチンに木の天板は向かない?

ウラ夫です。

先週末、5年前にキッチンを作らせていただいたSさんのお宅に伺いました。
久々にキッチンとご対面~♪


(画像は完成当時のものです)

Sさん家のキッチンは木の天板。サクラの無垢材です。
「全然手入れが行き届いてなくて~」
そう言うSさんですが、とても5年以上立つとは思えない美しさ。
あたたかな紅色にやけて、家の雰囲気にすっかりとけ込んでいました。

多くの方が、キッチンに木の天板~?
水や火に弱いんじゃない?汚れやすいんじゃない?
そんな風に心配をされます。
Sさんもキッチンを作る時、同じように迷われていた方のひとりでした。

木のワークトップにしたい気持ちはあるのだけれど、
汚れやすいのではないかと心配で、決めかねていたのだそう。

なんでも、参考にと見せてもらったお知り合いの木のキッチンが、
かなりエラいことになっていたとか…。
そんな状態を見て、やっぱり木の天板は無理なのかなぁ、と考えていたのだそうです。


一般的には、木は水や火に弱いもの、と思われていることが多いようです。
が、適切な使い方とお手入れがされていれば、決してそんなことはありません。

・水などをこぼしたら、こぼしっぱなしにしないで拭いてあげる。
・熱い鍋などを直接置かない。
・時々蜜ロウワックスを塗ってあげる。

基本的には気をつけるのはこれだけです。
ひとつひとつは何てことはない、あたりまえのことですよね。

キッチンは毎日使う道具ですから、毎日使えばキズもつきますし、
時にはシミや痕もつくでしょう。
でも、それもいいじゃない!と思うんです。

毎日の生活の中でつく、ちょっとしたキズや痕。
日に日に少しずつやけて変わっていく色味。
フキフキお手入れするほどに増していくツヤ。
新品の時には決して得られない、何とも言えない味わいが育ってきます。
家族と一緒に育っていくキッチンなんて素敵じゃないですか♪

まして、σ(^^)の作るキッチンでは、天板にもウレタンなどのニス類は塗りません。
ふつうは防水・防汚のために塗膜をかけるんですよね。
しかし、ママルでは使い始めて数年の美しさ・手入れのしやすさだけではなくて、
10年20年先に向かってどんどん美しくなっていくことを考えて、
蜜ロウワックスだけで仕上げることにしています。

こまめに乾拭きをし、蜜ロウを塗ってあげるだけで、水もはじきますし、
汚れもつきにくくなります。
木の表面がかさついてきたら、水はじきが悪くなってきたら、ワックスを塗ってあげる。
お肌の乾燥に、ハンドクリームなんかでうるおいを与えてあげるのと同じ。
木の表面がまたみずみずしく、生き生きとしてきます。
木が喜んでいるのがわかって楽しいですよ~。


その後、Sさんと一緒に、木のキッチンを10年来使われている家具職人さんの
ご自宅を訪ねました。
前述のあたりまえのこと以外、特別なことはしていない、というその天板も、
とても自然な風合いで、よい年のとり方をしていました。
これを見て安心し、Sさんはキッチンの天板を木にすることを決心したのでした。

そしてあれから5年。
キッチン完成と同時に生まれたSさんの娘さんはもう5歳。
キッチンと同い年なのね~。
なんとも感慨深いものがあります。

ちなみに、今回お訪ねしたのはキッチンではなく、お子さんの部屋にしつらえる
家具の打ち合わせ。
ところが、上のお兄ちゃんのリードにより、なぜかWii大会へ突入。
そのあともSさん家族みんなでトランプしたりはしゃいだり。
えーと、打ち合わせは…  まいっか~!

ということで、すっかり子どもたちと遊びまくってテンション高く、
そしてふらふらになって、Sさん宅をあとにしました…。

なんというか、キッチンのご相談をきっかけに出会ったご家族と、
こんな風に何年たっても親しいおつきあいをさせていただけることが、
何ともうれしいんです。
この仕事をしていてよかった、ありがたいなぁと思う瞬間です。

Sさん、心配しないで。
お子さんの家具をデザインするためには、こうして彼らとしっちゃかめっちゃかになって
遊ぶことにも意味があるのですよ、きっと。
お子さんたちの夢やヒミツがたくさん納まる家具を作りますね~♪

  


Posted by ウラ夫 at 15:27Comments(0)キッチン

2011年02月20日

キッチンスペシャリストと名乗っていいそうです

 ウラ夫です。こんにちは。

昨年末、キッチンスペシャリストという認定試験を受けました。
インテリアコーディネーターという資格を認定しているとこの
キッチン版みたいなものです。

キッチンのデザインを本格的に始めて、はや7年目に入りました。
キッチンをデザイン・設計するにあたっては、これまで取り組んできた
家具のデザインや木工の知識、それに加えて、毎日家族の皿を洗い、
料理に余分な手心を加えるエセ主夫っぷりなどが、大変役に立ってきたわけですが、
実際は、毎回お会いするお客さまに教えられることも数限りなく多いのです。

ここらで一度体系的に勉強し直しておこうと思い、普段はあまり縁のない
受験勉強などしてみたわけです。
内容はキッチンや住まいの歴史から始まって、人間工学や住宅設備の知識、法律、
販売知識、マーケティング、そしてもちろん、キッチン設計の実技など、
かなり幅広いものでした。

中には、「台所」の語源が平安時代にさかのぼる、なんていう、
アタック25で勝ち抜くためのニッチな知識から、
お客さまにはきちんと「いらっしゃいませ~」と元気よくあいさつせよ的な、
新入社員はビシッとしつけろよなんていう楽しいコーナーもありつつ、
楽しく学んできました♪

そうは言っても、実際にキッチンをデザインし続けて6年。
既に100件以上のご家族と頭をつきあわせて考えてきました。
今さら落ちたら、正直何だかな~といった感じですが、無事パスできて
よかったです。

けど、今回挑戦してみてわかったことは、キッチンの専門家としてお客さまに、
そして現場で求められていることは、もっともっと深いもので、
スペシャリストとはいうものの、これはまだその序の口に立ったに過ぎない、
ということ。

キッチンを取り巻く環境は日々変わっていくし、なにより、
自分たちにぴったりのキッチンがほしい!と相談にいらして下さるお客さまが
大切にしていることは、ひとりひとりみんな違うんです。
(それがとっても楽しいし、やりがいでもあるんですが)

これから、もっと専門性をみがき続けていく必要があるぞ!と心あらたです。

だまさんが目下つわりで沈没中により、料理・子育て・家事に尽力せざるを
得ないのも、こりゃありがたい修行かも知れないよ~♪ (とムリヤリ前向き)

というわけで、これからみなさんが市中でウラ夫さんを見かけた際には、
「キッチンスペシャリストのウラ夫さんですよねっ!!」
などと、大きな声で呼んでいただくというのも可です。

繰り返しますが、得意科目は皿洗いです。

  


Posted by ウラ夫 at 23:47Comments(0)キッチン

2011年02月05日

見学会のお知らせ!

 ウラ夫です。

先日は雪の残る大町市でキッチンの設置工事でした。
建てられたのは、自然素材での家づくりの先がけ、アトリエデフさん。


画像はまだ設置途中ですが、
スギで作った、ごくシンプルなキッチンです。

素朴な木のキッチンですが、最新の食洗機がビルトイン、
引き出しレールも最高品質のものなので、毎日のストレスがありません。


さて、このお家がこのほどついに完成。
この土日に見学会が開かれます。

自然素材で、安全安心なキッチン、住まいをお考えのみなさん、
ぜひお出かけくださいね!


「大町の家」 ― 大町市 ― 完成見学会 

【日にち】 2月5日(土)6日(日) 
【時 間】 10:00~16:00
【場 所】 大町市
*信濃大町駅近く

*案内図はコチラ!←クリック
  


Posted by ウラ夫 at 12:26Comments(0)キッチン

2011年01月26日

横引きレンジフードは安全か?

 ウラ夫です。

先日、あるお客様から、横引きのレンジフードを使いたい、とのご相談を受けました。

横引きのレンジフードとは、ガスコンロやIHの正面の壁に小窓が開いていて、そこから調理の排気を勢いよく吸い込むというものです。

従来のフードのように天井からコンロを覆うようなかたちが必要ないので、調理機器の周りがすっきり納まるというのが最大の売りなのですが、詳しく調べていくと、意外な事実が判明。

それは、一言で言うと、
「横引きフードは、法規上、設置は認められていない」
ということ。

恥ずかしながら、私もこれまでは、製品として成立しているのだから、当然設置に問題はないものと考えていました。(実際の設置例はありませんが…)

ところが、事実は建築基準法や消防法の原則にかなっていないため、このタイプのフードは設置できないということになります。
その原則とは、レンジフードなどの換気設備は、加熱機器の上方80センチ以上離れた高さに設置しなければいけない、というもの。


なぜこの原則が決められているのか、最悪の事態を想定して考えてみましょう。

天ぷら鍋を加熱したまま忘れてしまい、鍋の油が発火し、炎があがったとします。
真上にあるレンジフードは不燃材で作ることになってはいますが、フードと炎の間に適切な距離が保たれていないと、フィルターや内部の油汚れなどに着火し、火災につながることが考えられます。
このような事態を避けるために、80以上センチ離しなさい、と規定しているわけです。

さて、横引きフードの場合はどうなるでしょう。
鍋から立ち上った炎は、壁面の排気口にそのまま引き込まれてしまうと考えられます。(通常使用でも、コンロの炎が排気口側にたなびくほど強力です)

本体やダクトの内部には、多少なりとも油を含んだ汚れが付着していますから、これらに着火しつつ、最悪の場合、ダクトを伝わって建物の本体にまで延焼してしまう可能性も否定できません。
恐いですね!

ちなみに、これは鍋の油から発火した場合を想定していますので、ガスでもIHでも同じ危険性があります。


ずいぶんと恐い話になってしまいましたが、キッチンは火や熱をあつかう場所である以上、安全であることを第一に考えなければいけない、ということなのです。

特に設計者や施工業者は、デザイン性を優先するあまり、法規上OKだから、とか、これなら法律の網をくぐり抜けられるから(!)、といった考え方になりがちです。

でも、本当に大切なのは、そこに住まう方が、安心して永く暮らせることであるはず。
法律がどうか、ということ以上に、より安心できる住まいをつくるために、最も大切なことを忘れず、また、常日頃からあらゆる情報を集め、検証していくことも、プロの仕事と肝に銘じていきます。

どんなに接着剤や塗料の安全に気をつけたキッチンでも、燃えてしまっては意味がないですからね~。

  


Posted by ウラ夫 at 19:00Comments(1)キッチン

2011年01月21日

キッチンづくりの中で感じたことを書いていきます

ウラ夫です。

 事務所移転やら何やらで、このブログもおろそかに…。 
なんとも面目ありません。
 気を取り直していきますので、どうぞおつきあいの程を。 


 さて、日々多くの方のキッチンをプランしているわけですが、
 いろいろな情報に振り回されて、
 あるいは、知らなかったがために、
 本当に望んだキッチンにたどり着けない(たどり着けなかった) 
という方に出会うことが、最近とみに増えてきました。

 私がそう感じるようになっただけなのかも知れませんが。 


キッチンは、家族の団らんや、安全安心な暮らし、 
そして何より人生を楽しむための源になる、とても大切な場所です。

多くの方が、自分たちらしいキッチンで暮らすことで
少しでも人生が楽しくなるよう願っています。

今後このブログでは、多くの皆さんが自分のキッチンを選ばれる際に疑問に思うこと、また、知っていただきたいことなどのネタを投下していきたいと思っています。

日々いろいろなご家族にお会いしている中で感じたこと、
そして、これからキッチンを選ばれる、あるいは作られる方に、
これは知っていていただきたいと思うことなど、書いていきます。

キッチンづくりについてのご質問などもありましたら、お気軽にお尋ね下さいね。 

では!




  


Posted by ウラ夫 at 21:06Comments(0)キッチン

2010年07月29日

蓼科で見学会のお知らせ!

久々に見学会のお知らせです。
この週末7/31,8/1、茅野市・蓼科湖近くで
アトリエデフさんの完成見学会を行います。

蓼科の美しい景観の中に
蓼科の家が完成します。



四季の移り変わりを
肌で感じることのできる広いデッキ。
2階からは八ヶ岳の眺望。




そして、キッチンも住まい手さんならではのこだわりがいっぱい。
天板・本体ともナラの木をふんだんに使った
大きなL形キッチンになりました。
お友だちを招いて、一緒に料理を楽しまれるのだそうです!
いいな~♪



暑いけれど、緑豊かなこの季節。
蓼科の冷涼な風と緑の中のお家を訪ねてみませんか?

【日にち】7月31日(土)・8月1日(日)
【時 間】①10:00 集合 ②14:00 集合
※予約制につき、①、②どちらかのお時間でのご案内になります。

【場 所】茅野市北山
     ※当日は蓼科湖より送迎いたします。
      集合場所についてはご予約時にお問い合わせ下さい。

*お問い合わせ・ご予約*
デフ八ヶ岳営業所 【担当:古旗】
E-mail:info@a-def.com
TEL:0266-74-1077
FAX:0266-74-2131  
※当日の連絡先
携帯電話/080-6939-8254
  


Posted by ウラ夫 at 17:50Comments(0)キッチン

2010年06月01日

気になるフライパン&傘

かえだまです。

●魔法のフライパン
フライパン大好き
そしてやっぱり、黒々として
いかにもフライパンらしい鉄のフライパンが好き…。

リバーライト、上等フライパン…
気になるフライパンはいろいろあるのですが、
今、最も気になっているのが「魔法のフライパン


http://www.nisikimi.co.jp/index.html

なんと、注文してから届くまで2年くらいかかるんだとか!!!
鉄なのに、すごい不思議なんだよー。
まず、シーズニング不要。
あまり重くない。
持ち手が熱くならない。
手入れが楽らしい。
そいでもって、形がなんとなーく、いいでしょ

●イイダ傘店の傘
オーダーメイドの傘屋さん。
http://www002.upp.so-net.ne.jp/iidakasaten/index-2.htm

こちらも、日傘は春のみ、雨傘は秋のみと
年に2回しか、注文をとらないんだとか。



「コーディネイトの中心になる傘」というコンセプト。
持っててもさしてても、傘って存在感大!
言われてみれば大事だよね。

私は、高校の時から同じ傘使っているほど
傘に関しては、すばらしい物持ちの良さ。

オーダーメイドには心惹かれるよ

この梅雨時期には特別、スパイラルマーケットで
展示販売があるらしい!行って見たいなー!

どちらも、すごーく待って手に入れる。

自分が本当に必要なものを、
職人さんが作る間を、楽しみに待って、
見合ったお金払って、
(過剰な宣伝広告費の乗っていない誠実価格)
そして、大事に大事に使う。

そんな持ち方を、持てる物の全部にしていきたいな。
  


Posted by ウラ夫 at 10:53Comments(0)キッチン

2010年05月18日

久々に見学会のお知らせ!

1ヶ月半ぶりに見学会のお知らせです。
この週末22,23日、長野市内の2軒で同時開催となります。

家族が違えば、お家もキッチンも、こうして違った雰囲気になるんだ!
そんなオーダーメイドの良さを感じていただければと思います。
そして、もし自分たちだったらどんなキッチンでどんな風に毎日を過ごしたいだろう?
なーんて想像して楽しんでいただけると嬉しいです。
ぜひ、この週末はハシゴして下さいね!


「空にうかぶ家」(長野市平柴)

長野市の高台に建つお家。
テラスから目下に山の木々と長野の町並みが見える、独特のロケーション。
バーベキューとビールは必須ですね(笑)。
やんちゃな子どもたち。ここから見える林を探検したり、木によじ登ったり、遊びには事欠かないだろうなぁ!(←うらやましい)

キッチンには奥さまがモロッコから取り寄せたタイルを始め、こだわりのディティールが効いてます!
一見の価値ありのお家・キッチンですよ。


「領家の家」(長野市若穂)

長野市の郊外、のんびりとした田園地帯に建つお家です。
土間風にリビングから一段下がったキッチンが特徴的。
これでお母さんとみんなの視線が合うんだよね!

今回のキッチン、アズキナシという木で作りました。
ちっちゃな紅い実がなる、日本の山の木です。
とっても温かみのあるやさしいキッチンになりました。
どうぞお楽しみに!

●日時/5月22日(土)・23日(日) 10~16時
●場所/「空にうかぶ家」(長野市平柴)
    「領家の家」(長野市若穂)
●ご予約・お問い合わせ/
 アトリエデフ http://www.a-def.com/
 電話:0268-71-5083 (当日の連絡先:080-6939-8254)
 --------------------------------------------------
 スタジオママル 【担当】浦野
 電話:0263-55-6786  


Posted by ウラ夫 at 18:25Comments(4)キッチン

2010年05月17日

わたしの台所のつくり方

すっかりブログを離れて旅に出ておりました、ウラ夫です。

松本は例の「工芸の五月」で盛り上がりをみせておりますが、特にクラフトちっくではない、お台所のお話しです。

日々いろいろなお客さんや職人さんと、これからつくるキッチンのお話しをしているわけですが、さすがに毎日キッチンのことばかり考えているせいか、自分でも気づかないうちに、皆さんにとって「へぇ~」なネタを披露しているらしいです。

ついキッチン以外の与太話に走りがちなこのブログですが、今後は「自分らしいキッチンをつくりたい!」と考えている方のお役に少しでも立てるよう、様々なキッチンネタを投下して参りたい!と、すっかり改心したつもりでおります。


で、いきなり受け売りのようでなんですが、本をご紹介します。
そのスジ(?)では大変有名な、石黒智子さんの「私の台所のつくり方」です。



石黒さんの職業はズバリ「主婦」なのだそうですが、クロワッサン誌等には頻繁に登場する、お台所・台所道具選びのご意見番、みたいな方。

この本では、ご自身のキッチンを作っていく過程での考え方やものの選び方などが書かれているんですが、見た目におしゃれなキッチンを作ろう、ということではなくて、この方が絶対使いやすい!掃除しやすい!といった、毎日キッチンに立つ主婦ならではの意見を貫いているのが印象的です。

最先端のシステムキッチンの提案がどうあっても、必要なければ必要ないと一蹴する口調は痛快ですらあります。

毎日自由にキッチンをデザインしていると思う私でも、ところどころに目からウロコな意見が…。

具体的な「目からウロコ」についてはまた少しずつご紹介していきますが、いずれにしても、キッチンが自分や家族が気持ちよく働ける場所であるために本気!ということが伝わってきます。

こだわるところにはとことんこだわるが、その他はありものを上手に利用して自分らしいキッチンを作るあたり、とっても面白いです。

私はキッチンを作る立場ですが、決して豪華でおしゃれなキッチンを作らなくても、気持ちよく立てるキッチンがあるよ!と教えられた気分です。

ウロコについてはまた書きたいと思います。
ご興味のある方、ぜひ読んでみてくださいな。

詳しくはこちら

  


Posted by ウラ夫 at 19:42Comments(0)キッチン

2010年04月08日

春の見学会のお知らせ♪ ~2週連続です~

ウラ夫です。

遅ればせながら、「子どもを育てる、木の学習机」展にご来場いただき、ありがとうございました!
連休ということもあり、お子さん連れのご家族や、県内外からご旅行中のお客さんなど、いろいろな方にお会いすることが出来、とても楽しい3日間でした。

あの後、展示していた学習机のひとつを車に積んで、お客さんの待つ名古屋に行って来ました。ウラ夫とだまさんとN専務の3人連れです。3月末でしたが、早くも桜は満開でした桜

せっかくだからと、お客さんご家族に誘われるまま、かの有名な「東山動物園」に行ってきました!
コアラがわんさかいることで有名な動物園ですね。

が、肝心のコアラさんはみんな木の上で毛玉?のようになって熟睡中。


ま、そーゆーもんです。動物園って…。


それでも、初めて見るキリンやらライオンやらに、わーわーきゃーきゃーのN専務たちでありました。


と、話が大きくそれました。

この春最初の見学会のお知らせです♪ 
今週末10,11日と来週末17,18日の2週連続です~。

偶然にも、この2つのお家はともに長野市の篠ノ井にあります。
どちらも奥さんのこだわりが感じられる、可愛らしいキッチンになりましたラブ
どうぞ春の風に誘われるままお出かけ下さい~桜


その1「篠ノ井KS邸」完成見学会

憧れの真っ白なタイル張りのワークトップとホーローのシンク。
映画に出てくるカフェみたいな可愛らしいキッチンです♪

●日時/4月10日(土)・11日(日) 10~17時
●場所/長野市篠ノ井布施五明
●お問い合わせ/
 空間工房 http://www.k2-office.com/
 電話:026-219-9090
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 スタジオママル 【担当】浦野
 電話:0263-55-6786 (当日の連絡先:090-4464-0187)


その2「はぐくむ家」完成見学会

カエデの透き通るような優しい木肌が魅力的なキッチンです。
大きくはないけれど、みんなで楽しく作業が出来るII型のプラン。
今は小さな子どもたちも、いつか大きくなってお母さんと一緒にこのキッチンに立つのかな~♪

●日時/4月17日(土)・18日(日) 10~16時
●場所/長野市篠ノ井(篠ノ井西公園のすぐ近く)
●ご予約・お問い合わせ/
 アトリエデフ http://www.a-def.com/
 電話:0268-71-5083 (当日の連絡先:080-6939-8254)
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 スタジオママル 【担当】浦野
 電話:0263-55-6786
  


Posted by ウラ夫 at 16:31Comments(0)キッチン

2010年02月24日

見学会と、木のキッチン講座のお知らせ!

ウラ夫です。
諸事情があってトップが差し替えられずにいますが…

今週末も見学会、そして木のキッチン講座やります!
今回のお家は松本郊外の山形村。

1年半前に完成した、広い縁側のある大屋根の住まい。
オーナーさんの暮らしぶりをのぞかせて頂く特別な機会です。

今回は私ウラ夫が、木のキッチンのお話しをさせていただきます。
興味はあるけど、木のキッチンってどうなの?という方、
ぜひお出かけ下さいね!

「山形村・オーナーズハウス見学会」
【日にち】2010年2月27日(土)・28日(日)
     10:00~16:00
【場 所】長野県東筑摩郡山形村

会場までの地図はこちら

(土日とも14時から)
「もっと知りたい!木のキッチンのこと」 
~ママルの木のキッチン講座~

どうやってプランしたらいいの?
木のキッチンって大丈夫?
お手入れ大変そうだな…

知りたかった木のキッチンのあんなこと、こんなこと。
いろいろなキッチンを見ながら、ママルがいろんな
ギモンにお答えします!

●お問い合わせ/
 アトリエデフ info@a-def.com
 電話:0268-21-0457 (当日の連絡先:080-6939-8254)
 --------------------------------------------------
 スタジオママル 【担当】浦野 info@mammal.jp
 電話:0263-55-6786 (当日の連絡先:090-4464-0187)
  


Posted by ウラ夫 at 18:31Comments(0)キッチン