2011年04月12日
節電でみつけた豊かな気持ち
ウラ夫です。こんにちは。
関東の計画停電も一時終息に向かうようですね。
こんな気楽なことを言っては、関東の皆さんに怒られるかも知れませんが、
世の中の節電も、この頃はなんだか板に付いてきた感じがします。
どこのお店に行っても、照明は半分消えているし、街の看板も結構消えています。
松本でもそんな感じです。
でも本当に、どうってことないんです。ちっとも暗くなんてないです。
今まで、どんだけ明るすぎたんだろう?ってな感じです。
こないだ、照明の半分消えた、とあるお店の天井を見上げて思ったんです。
なんだかなごむなぁ、って。
煌々と明るいいつもは見えない「陰」が、なんだか部屋の大きさを感じさせてくれました。
そんな時、昔読んだ一冊の本を思い出しました。
谷崎潤一郎の「陰影礼賛」というエッセイです。
関東の計画停電も一時終息に向かうようですね。
こんな気楽なことを言っては、関東の皆さんに怒られるかも知れませんが、
世の中の節電も、この頃はなんだか板に付いてきた感じがします。
どこのお店に行っても、照明は半分消えているし、街の看板も結構消えています。
松本でもそんな感じです。
でも本当に、どうってことないんです。ちっとも暗くなんてないです。
今まで、どんだけ明るすぎたんだろう?ってな感じです。
こないだ、照明の半分消えた、とあるお店の天井を見上げて思ったんです。
なんだかなごむなぁ、って。
煌々と明るいいつもは見えない「陰」が、なんだか部屋の大きさを感じさせてくれました。
そんな時、昔読んだ一冊の本を思い出しました。
谷崎潤一郎の「陰影礼賛」というエッセイです。
誰が言ったか知らないが、インテリアデザインなど志す学生は、必ず読んでおけ、と
言われてきた本です。
σ(^^)もデザイン学生の時に読みました。
奥へ行くほど薄暗い、昔の日本の家の造りに、日本人の美意識があらわれてますよ、
あの薄暗さがあるから、きんきらきんの金屏風も、本来変な色の味噌汁も(笑)、
美しく見えてくるんですよ~
というような、どこか日本人なら気づいていたけれど、そう言われりゃそうだわな的な、
とても美しい文章なのですよ。いや本当に。
どうにも、このところの日本は明るすぎました。
家の中には決して暗闇ができないように、ひたすら蛍光灯を輝かせ、
また、長野の田んぼのただ中に、目も開けられないぐらいの光を放つ夜のコンビニ。
集まる自分たちは、さしずめ夏の虫なのか?って。
以前、ヨーロッパを旅した時の驚きを思い出します。
どの家にもホテルにも、部屋の天井の真ん中に電灯がない!
あちこちに小さな照明はあるんだけれど、全部点けても、暗くてしょうがない。
夜になると、部屋で日記を付けるのもひと苦労でした。
でも、そのうちあきらめました。
夜なんだから、暗くてあたりまえなんだ。物書きなんてしなくていいんだ、って。
夜はほの暗い部屋で、くつろぐもの。
そう思ったら、夜の過ごし方が変わりました。
ムリヤリ明るくして、昼間の延長戦にして、書き物なんかせず、
ゆっくりお酒でも飲んで過ごせばいいんだ、って。
そのためには、部屋のあちこちに暗闇の出来る程度の照明がちょうどいいんです。
ムードは違いますが、このところの節電で半分ぐらい照明を落としたお店が、
目にも優しく、意外にも居心地がいいことを発見しちゃったわけです。
節電というと、こんなご時世だから我慢しなきゃ、がんばれニッポン!的な、
どこか悲しげな様相が漂いがちですが、そればっかりじゃありません。
ちょっと暗くなったことで、今まで見えなかった部屋の「陰」があらわれてきたんです。
陰はズバリ、ムードなんですから、楽しまなくっちゃ損ですよ。
せっかくの機会、ととらえて、皆さんも部屋の電気をいつもより余分に消してみませんか?
節電だから、じゃなく、陰を味わうために。
こんな時だからこそ、いつもと違う暗さも楽しんで。
ちょっと暗めのお部屋で、「陰影礼賛」もぜひ読んでみて下さいね。
これだけで、○万KWはいけそう…。
2011年03月04日
学習机、どうしてますか?(後編)
ウラ夫です。こんにちは。
昨日の続きです。
ちょうど1年前の3月に、「子どもを育てる、木の学習机展」というのをやりました。
この展示の期間中、来場していただいた皆さんに、学習机にまつわる思い出や、
今はどんな机をお子さんたちに与えたいと思っているか?
また、子どもたちには、学習机についてどう思っているか?
即席のアンケートに協力していただきました。
↑拡大すると結構読めます。
・小3の時にやっと買ってもらったのに、そこで勉強した記憶はほとんどなく…(30代・女性)
・自分の城ができてうれしかった。(30代・女性)
・冷たくサビの浮いたスチール製の学習机。何でこんなもの買ったんだ、と…(30代・女性)
・独りぼっちでさみしかった…かも。(30代・女性)
・キャラクターの机がよかった!と言われた…
・好きなものを並べて楽しんだ記憶があります。(20代・女性)
・学習机いらない!(12歳・男子)
・リビングで勉強した方が成績が上がるんですって…(50代・女性他)
・引き出しがほしい!早く、机ほしい!(4歳・女子)
・捨てられたり、放置されるのは惜しい(60代・男性)
・机でよく寝てた。(37歳・女性)
・広すぎて、本が山積みになってた。(36歳・男性)
その他にもいろいろ。面白いですね。
極めつけはこれ。
ある中学生の男の子に聞いてみた。
「学習机さぁ、どんな風に使ってるの?」
「あー、引き出し?要らないものを入れてるよ!」
「…」
一応見ときますか。

「……」
σ(^^)の中でのちょっとした結論。
こどもたちは、大人が思うように、期待するようには使ってくれないもの。
というか、こどもたちは自分の居心地のいい場所に、思い思いに自分の巣を
作るものなんだ、とあらためて実感。
それが机であったり、そうでなかったり。
もちろん、机が自分のお気に入りの場所になって、勉強だけではなく、
そこで整理整頓をおぼえたり、自分だけのヒミツができたり、
工作やお絵かきに没頭する楽しみを見つけたりすることもありますよね。
こどもたちにとって学習机は、初めて与えられた、自分だけの世界への入り口
なのかも知れません。
ちなみにσ(^^)は小学生の頃、自分の机に向かうと、ひたすら漫画を描いたり
発明活動(ほぼ妄想)に没頭していました。
というわけで、市販の学習机。
この引き出しにはA4ファイルがぴったり納まりますよ~、とか
ここはペン立て、この棚には教科書が並びますよ~、とか
デザイナーはいろいろと工夫して考えるわけですが、
こどもたちは常に一枚上手ってわけなのですよねー。
キッチンをつくる時と同じように、子どもたちの夢や希望をとことん聴いて、
一緒にワクワクしながら、ひとり一人にふさわしい机や家具が作ってあげられたら
いいよなぁ、なんて思うんです。
こどもたちのための家具づくりは、楽しいですからねー♪
2011年03月03日
学習机、どうしてますか?(前編)
3月になりました。
こどもは進級・進学に、おとーさんは税金の支払いに、
うんとワクワクする季節です。
ウラ夫です。こんにちは。
この時期になると、学習机の問い合わせをいただくことが多くなります。
キッチンだけでなく、お子さんの家具などもいろいろとオーダーで
作らせていただいています。
ところで、この学習机については以前からいろいろと疑問がありました。
今は家具屋さんに行っても、昔流行ったようなアニメキャラクター満載の
スチール机はほとんど見かけません。
代わって主流なのは、木目調で割と落ち着いた感じの学習机。
中には、こども社長のデスクか?と思わせるようなシブい路線のものも。
親としては、せっかく買うなら大人になっても使えるものを、と
比較的シンプルなものを選ばれる方が多いようです。
中学生ぐらいになった頃に、急にキャラクター机が恥ずかしくなってしまった、
そんな自分たちのこども時代を思い出しているのかも。
まあ、それはそれなんですが、
当のこどもたちが、初めて買ってもらった自分の机、
しかも自分のお気に入りのキャラ付き!の嬉しさに心躍らせる気持ちも
わかる気がします。
小学1年生が、あまりにシブくて立派な大人机に向かうのも、
なんだか無理がある気がしますし…。
じゃあ、もっと後になってから買えばいいのかな?
どうせ、小学校のうちは「机で学習」なんてしないよな~
(親本人が経験上よーく知っている…)
そもそも子どもに「学習机」って本当に必要なのかな?
ひょっとして、みんな似たような疑問を持っているんではないかしら、
と思い、ちょうど1年前の3月、「子どもを育てる木の学習机展」という
企画展を開催しました。
その時の様子↓

さてさて、この展示の期間中、来場していただいた皆さんに、学習机の思い出や、
こどもは進級・進学に、おとーさんは税金の支払いに、
うんとワクワクする季節です。
ウラ夫です。こんにちは。
この時期になると、学習机の問い合わせをいただくことが多くなります。
キッチンだけでなく、お子さんの家具などもいろいろとオーダーで
作らせていただいています。
ところで、この学習机については以前からいろいろと疑問がありました。
今は家具屋さんに行っても、昔流行ったようなアニメキャラクター満載の
スチール机はほとんど見かけません。
代わって主流なのは、木目調で割と落ち着いた感じの学習机。
中には、こども社長のデスクか?と思わせるようなシブい路線のものも。
親としては、せっかく買うなら大人になっても使えるものを、と
比較的シンプルなものを選ばれる方が多いようです。
中学生ぐらいになった頃に、急にキャラクター机が恥ずかしくなってしまった、
そんな自分たちのこども時代を思い出しているのかも。
まあ、それはそれなんですが、
当のこどもたちが、初めて買ってもらった自分の机、
しかも自分のお気に入りのキャラ付き!の嬉しさに心躍らせる気持ちも
わかる気がします。
小学1年生が、あまりにシブくて立派な大人机に向かうのも、
なんだか無理がある気がしますし…。
じゃあ、もっと後になってから買えばいいのかな?
どうせ、小学校のうちは「机で学習」なんてしないよな~
(親本人が経験上よーく知っている…)
そもそも子どもに「学習机」って本当に必要なのかな?
ひょっとして、みんな似たような疑問を持っているんではないかしら、
と思い、ちょうど1年前の3月、「子どもを育てる木の学習机展」という
企画展を開催しました。
その時の様子↓
これは、1年生になる女の子のために作ったもの。
キャラ付きではないけれど、あんまり大人びてしまうのも残念。
やっぱり子どものうちは、かわいくて、机に向かうことにウキウキすることだって大事!
と思うわけです。
そして将来、大きくなったら、机とキャビネットはそれぞれ独立して別々に使うことが
出来るようになっています。
こちらはσ(^^)からの提案。
家族が集まる部屋の真ん中に置きます。
子どもが家族から離れて独りで机に向かうのではなくて、親子が一緒の机に
向き合いつつも、それぞれが勉強なり家事なりに向かえたらどうかな、と。
ダイニングで勉強する子どもが意外に多いことから、本当は子どもたち、
家族の輪から離れるのさみしいんじゃないかな、と思ったんです。
向き合いつつも、それぞれが勉強なり家事なりに向かえたらどうかな、と。
ダイニングで勉強する子どもが意外に多いことから、本当は子どもたち、
家族の輪から離れるのさみしいんじゃないかな、と思ったんです。
さてさて、この展示の期間中、来場していただいた皆さんに、学習机の思い出や、
お子さんにどんな机を与えたいかなど、即席のアンケートに協力していただいたのですが、
これが何とも面白かったんです。
長くなりましたので、勝手に明日に続きますよ~。
2010年03月11日
『子どもを育てる、木の学習机』 展のお知らせ!
ウラ夫です。
トップページでもご案内していますが、3月の連休(20~22日)、
『子どもを育てる、木の学習机』という企画展を
松本・中町の蔵シック館で行います。
今年から「こども家具」全般に取り組みはじめたママルですが、
最初に取り上げたテーマは「学習机」。
うちの子にももうすぐ必要だなぁ、という方、
あるいは、既存の学習机に???という方、
ぜひぜひお出かけ下さい!
21日(日)の晩には素敵なジャズのミニライブもあります♪
ウラ夫、かえだま、専務(2歳)揃ってお待ちしています!
(以下詳細)
『子どもを育てる、木の学習机』展
(展示作品は現在鋭意制作中!画像は以前の作例です)
「 木のキッチン」のスタジオママルが、
この度、子どものための家具・学習机を作ることになりました。
いざ作ろうとすると、いろんな声が聞こえてきます。
「せっかく買ってあげたのに、結局リビングで勉強している」
「もっとシンプルなものにすればよかった」
「キャラクター机が良かった、と言われた…」
「新入学の時でなく、もっと後になって買えばよかった」
当事者の子どもに聞くと 「この引き出し?いらないものを入れてるよ!」
(・・・。 )
いろんな価値が見直されるこの時代。
もう一度、本当に必要な学習机を考えなおしたいな、と思いました。
今回展示するのは、コンセプトの異なる実験的な2点の学習机。
それぞれにご両親と子どもたちから聞き取りを重ね作ったものです。
ご覧頂きながら、どうぞ率直な声をお聞かせ下さい。
私たちと一緒に「新しい学習机」を考えませんか?
--------------------------------------------------------
●21日19時~『和室de車座まったりJazzライブ』●
ボーカルCHIHIRO、ギター宮嶋弘樹のお二人を迎えて
日本のうたをJazzでお届けします。
春の一夜の小さなライブ。お子様もどうぞ♪

●日時/3月20日(土)~22日(祝) 10~18時
●場所/松本市「中町・蔵シック館」
●お問い合わせ/
スタジオママル 【担当】浦野(Eメールはこちら)
電話:0263-55-6786 (当日の連絡先:090-4464-0187)
トップページでもご案内していますが、3月の連休(20~22日)、
『子どもを育てる、木の学習机』という企画展を
松本・中町の蔵シック館で行います。
今年から「こども家具」全般に取り組みはじめたママルですが、
最初に取り上げたテーマは「学習机」。
うちの子にももうすぐ必要だなぁ、という方、
あるいは、既存の学習机に???という方、
ぜひぜひお出かけ下さい!
21日(日)の晩には素敵なジャズのミニライブもあります♪
ウラ夫、かえだま、専務(2歳)揃ってお待ちしています!
(以下詳細)
『子どもを育てる、木の学習机』展

(展示作品は現在鋭意制作中!画像は以前の作例です)
「 木のキッチン」のスタジオママルが、
この度、子どものための家具・学習机を作ることになりました。
いざ作ろうとすると、いろんな声が聞こえてきます。
「せっかく買ってあげたのに、結局リビングで勉強している」
「もっとシンプルなものにすればよかった」
「キャラクター机が良かった、と言われた…」
「新入学の時でなく、もっと後になって買えばよかった」
当事者の子どもに聞くと 「この引き出し?いらないものを入れてるよ!」
(・・・。 )
いろんな価値が見直されるこの時代。
もう一度、本当に必要な学習机を考えなおしたいな、と思いました。
今回展示するのは、コンセプトの異なる実験的な2点の学習机。
それぞれにご両親と子どもたちから聞き取りを重ね作ったものです。
ご覧頂きながら、どうぞ率直な声をお聞かせ下さい。
私たちと一緒に「新しい学習机」を考えませんか?
--------------------------------------------------------
●21日19時~『和室de車座まったりJazzライブ』●
ボーカルCHIHIRO、ギター宮嶋弘樹のお二人を迎えて
日本のうたをJazzでお届けします。
春の一夜の小さなライブ。お子様もどうぞ♪

●日時/3月20日(土)~22日(祝) 10~18時
●場所/松本市「中町・蔵シック館」
●お問い合わせ/
スタジオママル 【担当】浦野(Eメールはこちら)
電話:0263-55-6786 (当日の連絡先:090-4464-0187)
2008年01月28日
マリントラ社のままごとキッチン

最近、雑誌でよくお見かけする
赤い扉の木製ままごとキッチン。
気になったので調べてみると、
スウェーデンのマリントラ社の製品なのですね。
http://www.marintra.com/default.aspx
うーん、かわいい♪
ママルもままごとキッチン開発するかな。
2007年12月05日
「古民具を生かしたインテリアコーディネート展」
というのに参加しています。
場所は須坂市のクラシック美術館。
かつて豪商の屋敷だったという趣のある建築を生かし、数々の古民具を収蔵展示しています。室内に一歩足を踏み入れると、時代を経た家やものたちから何とも言えない静けさが漂ってきます。
で、今回はこの座敷の空間と古民具を生かしたインテリアを提案しようという試み。
収蔵品は何でも使っていいよ~、というわけで、私は浴衣の「染め型紙」(生地を染めるため、透かし状に絵柄を切り抜いた版)を使ったテーブルをデザインしました。



こうして視点を変えて組み合わせてみると、とても大正~昭和初期のものとは思えない、洗練された現代的な絵柄!
あらためて先人のデザイン感覚の豊かさが際だってきます。
この週末はぜひ観光がてら須坂まで。
「古民具を生かしたインテリアコーディネート展」
~12月12日(水)まで
(同時開催:「なつかしの藍木綿~型染・絣・筒描」)
須坂クラシック美術館
須坂市大字須坂371-6
tel: 026-246-6474
http://www.city.suzaka.nagano.jp/bunka/classic/exhibition.htm#komingu
場所は須坂市のクラシック美術館。
かつて豪商の屋敷だったという趣のある建築を生かし、数々の古民具を収蔵展示しています。室内に一歩足を踏み入れると、時代を経た家やものたちから何とも言えない静けさが漂ってきます。
で、今回はこの座敷の空間と古民具を生かしたインテリアを提案しようという試み。
収蔵品は何でも使っていいよ~、というわけで、私は浴衣の「染め型紙」(生地を染めるため、透かし状に絵柄を切り抜いた版)を使ったテーブルをデザインしました。



こうして視点を変えて組み合わせてみると、とても大正~昭和初期のものとは思えない、洗練された現代的な絵柄!
あらためて先人のデザイン感覚の豊かさが際だってきます。
この週末はぜひ観光がてら須坂まで。
「古民具を生かしたインテリアコーディネート展」
~12月12日(水)まで
(同時開催:「なつかしの藍木綿~型染・絣・筒描」)
須坂クラシック美術館
須坂市大字須坂371-6
tel: 026-246-6474
http://www.city.suzaka.nagano.jp/bunka/classic/exhibition.htm#komingu
2007年06月29日
信濃デッサン館のイスを創りました
信州塩田平にひっそりとたたずむ小さな美術館「信濃デッサン館」。
窪島誠一郎さん(近くの無言館館主でもある)がこの地に構えてもう30年近くになるそうです。
このほど改装を行うということで、喫茶室のイスをデザインし、昨日納めてきました。


改装といっても30年の年月の重みはそのままに。
決して新品の様ではなく手刻みの味を残した、クリの木のずっしりとした質感が味わえるイスにしました。背もたれは厚い板材なので、どっしりと重く、安定感があります。
オープンは7月1日とのこと。
ぜひお近くへお出かけの際はお立ち寄り下さい。
このイス、信じられないほどの短期間でデザインし製作されたものなのですが、かえって雑念ののる余地がなく気持ちよく仕上がったように思います。
我が家にももういくつか作ってみようと思います。
窪島誠一郎さん(近くの無言館館主でもある)がこの地に構えてもう30年近くになるそうです。
このほど改装を行うということで、喫茶室のイスをデザインし、昨日納めてきました。


改装といっても30年の年月の重みはそのままに。
決して新品の様ではなく手刻みの味を残した、クリの木のずっしりとした質感が味わえるイスにしました。背もたれは厚い板材なので、どっしりと重く、安定感があります。
オープンは7月1日とのこと。
ぜひお近くへお出かけの際はお立ち寄り下さい。
このイス、信じられないほどの短期間でデザインし製作されたものなのですが、かえって雑念ののる余地がなく気持ちよく仕上がったように思います。
我が家にももういくつか作ってみようと思います。
2007年05月29日
デザインの神様は
ウラ夫です。
のっけからずいぶん大仰なタイトルというか、おっ、いよいよデザインネタ来ましたか、そういえば今日の昼ごはんは、とかサルサで見知らぬ女の子と手をつないで狂喜乱舞とか、まったくデザイナーとは思えないブログ世界が展開されていたよなぁ、そういえばブログ始める前に、今日の昼ご飯が云々なんてブログは勘弁だぜ、なんてエラそうな口を叩いていた記憶もかすかではあるわけですが、ご期待に添えますかどうか、なんともとっても小さな話です。イタリアで注目のデザイナーの神様が~なーんて話題では全くありませんが、まぁまぁどうぞ、みなさんお帰りにならずにちょっと聴いていって下さいよ。
と、こういう意味不明の前フリをやってみたかったのは、心ならずも少々放ったらかしにしてしまったのをごまかそうとしているような気もしないわけではないんですが、本文行きます。

ご存じ「○んにゃく畑」のお話です。
(予想以上に小さ~い!という声が聞こえてきますね~。)
普段あまりこういったものを食べることは少ないんですが、先日数年ぶりに口にしようと手に取ったところ、容器のかたちが以前とは違うことに気がつきました。
前はいわゆるカップ型でもっと小振りだったはずですが、今はこのようにハート形をしています。

それがどうしたという話ですが、いざ食べようとした時に、このかたちにはたくさんの知恵が込められていることにふと気づいたんです。
以前このようなこんにゃくゼリーで小さな子どもがのどを詰まらせて大変なことになるという事故が相次いだことがありました。
フルーツ味のひとくちゼリーは子どもには人気でしょう。ところがこのひとくちというのが落とし穴。食べてみるとわかりますが、こんにゃくゼリーはゼラチンや寒天で作ったいわゆるゼリーに比べて格段に固い、というか、弾力がものすごいのです。
押したぐらいでは崩れないので、よく噛まずに飲み込めば、のどの細い小さなお子さんがのどを詰まらせてしまうことは想像できます。
そこでこんにゃくのメーカーは知恵を絞って抜本的な工夫をしたようです。それがこの容器のかたちと大きさにあらわれているんですね。
試しに皆さんもトライしていただければよくわかるんですが、まずひとくちでは食べられない、または食べづらい大きさになっています。意外と大きいんですね。
そしてこのハート形、両脇をつまむと真ん中の谷の部分が折れ曲がって中のゼリーが食べやすいように出てきます。手を汚さずに食べられるのは言うまでもないんですが、ここで注目です。
いくら大きめにしたところで、容器を押して一気に口の中へ飛び出してしまったらやっぱり危ないのでは?という疑問。実際にやってみます。

なんとご覧のようにどんなに容器を勢いよく押しても中のゼリーはひとくち分しか飛び出てこないようになっているのです。
ちゅーちゅー吸ってもだめですよ。
つまり、ここで一回かみ切って食べてね、というリードなのですね。
ここでσ(^^)は、こんな些細な工夫(微調整は大変だったのかも知れませんが)が施されていることに感動しちまったわけです。
たかがこんにゃくゼリー、普段気にもとめないような小さなかたちにも、たくさんの人の安全への配慮とか、安心して商品を楽しんでもらおうという思いが込められていることを知りました。
実際この容器のデザインによって、どれだけたくさんの子どもたちが危険なくおやつを食べられるようになったか、想像するに余りあります。
こういったことに日々繊細でいようと心がけてはいますが、つくづくデザインの神様というのはこういう小さなところにいるんだなぁ、というのをあらためて実感しました。
華美だったり、カッコいいものを創ることがデザインの本質ではないということを、先輩たちの創った小さな道具や日用品が教えてくれます。感謝です。
そう思うとこのハート形の容器、人が安心して毎日を楽しめるように、と願った開発者の心のかたちのような気もしてきます。
デザインってこうでなくっちゃ、と思います。
そういえば、まだこんにゃくゼリーが小さかった頃、ゼリー早食い大会というのに出ることになって、1分間で数十個のゼリーを丸飲みして優勝したことを思い出します(苦笑)。今となってはおバカな笑い話で済みますが、人によってはそうでないでしょう。
今は大きなハート形ゆえ、早食い大会はちょっと難しいと思います。
のっけからずいぶん大仰なタイトルというか、おっ、いよいよデザインネタ来ましたか、そういえば今日の昼ごはんは、とかサルサで見知らぬ女の子と手をつないで狂喜乱舞とか、まったくデザイナーとは思えないブログ世界が展開されていたよなぁ、そういえばブログ始める前に、今日の昼ご飯が云々なんてブログは勘弁だぜ、なんてエラそうな口を叩いていた記憶もかすかではあるわけですが、ご期待に添えますかどうか、なんともとっても小さな話です。イタリアで注目のデザイナーの神様が~なーんて話題では全くありませんが、まぁまぁどうぞ、みなさんお帰りにならずにちょっと聴いていって下さいよ。
と、こういう意味不明の前フリをやってみたかったのは、心ならずも少々放ったらかしにしてしまったのをごまかそうとしているような気もしないわけではないんですが、本文行きます。

ご存じ「○んにゃく畑」のお話です。
(予想以上に小さ~い!という声が聞こえてきますね~。)
普段あまりこういったものを食べることは少ないんですが、先日数年ぶりに口にしようと手に取ったところ、容器のかたちが以前とは違うことに気がつきました。
前はいわゆるカップ型でもっと小振りだったはずですが、今はこのようにハート形をしています。

それがどうしたという話ですが、いざ食べようとした時に、このかたちにはたくさんの知恵が込められていることにふと気づいたんです。
以前このようなこんにゃくゼリーで小さな子どもがのどを詰まらせて大変なことになるという事故が相次いだことがありました。
フルーツ味のひとくちゼリーは子どもには人気でしょう。ところがこのひとくちというのが落とし穴。食べてみるとわかりますが、こんにゃくゼリーはゼラチンや寒天で作ったいわゆるゼリーに比べて格段に固い、というか、弾力がものすごいのです。
押したぐらいでは崩れないので、よく噛まずに飲み込めば、のどの細い小さなお子さんがのどを詰まらせてしまうことは想像できます。
そこでこんにゃくのメーカーは知恵を絞って抜本的な工夫をしたようです。それがこの容器のかたちと大きさにあらわれているんですね。
試しに皆さんもトライしていただければよくわかるんですが、まずひとくちでは食べられない、または食べづらい大きさになっています。意外と大きいんですね。
そしてこのハート形、両脇をつまむと真ん中の谷の部分が折れ曲がって中のゼリーが食べやすいように出てきます。手を汚さずに食べられるのは言うまでもないんですが、ここで注目です。
いくら大きめにしたところで、容器を押して一気に口の中へ飛び出してしまったらやっぱり危ないのでは?という疑問。実際にやってみます。

なんとご覧のようにどんなに容器を勢いよく押しても中のゼリーはひとくち分しか飛び出てこないようになっているのです。
ちゅーちゅー吸ってもだめですよ。
つまり、ここで一回かみ切って食べてね、というリードなのですね。
ここでσ(^^)は、こんな些細な工夫(微調整は大変だったのかも知れませんが)が施されていることに感動しちまったわけです。
たかがこんにゃくゼリー、普段気にもとめないような小さなかたちにも、たくさんの人の安全への配慮とか、安心して商品を楽しんでもらおうという思いが込められていることを知りました。
実際この容器のデザインによって、どれだけたくさんの子どもたちが危険なくおやつを食べられるようになったか、想像するに余りあります。
こういったことに日々繊細でいようと心がけてはいますが、つくづくデザインの神様というのはこういう小さなところにいるんだなぁ、というのをあらためて実感しました。
華美だったり、カッコいいものを創ることがデザインの本質ではないということを、先輩たちの創った小さな道具や日用品が教えてくれます。感謝です。
そう思うとこのハート形の容器、人が安心して毎日を楽しめるように、と願った開発者の心のかたちのような気もしてきます。
デザインってこうでなくっちゃ、と思います。
そういえば、まだこんにゃくゼリーが小さかった頃、ゼリー早食い大会というのに出ることになって、1分間で数十個のゼリーを丸飲みして優勝したことを思い出します(苦笑)。今となってはおバカな笑い話で済みますが、人によってはそうでないでしょう。
今は大きなハート形ゆえ、早食い大会はちょっと難しいと思います。
2007年05月08日
いなほ1号
先日、同じ市内に住むSさんのお宅へコートハンガーをお届けしてきました。
昨年末に注文をいただいていたわけですが、はや季節は新緑の5月、気がつくとすっかりコートハンガーに無縁な季節でした。Sさん、本当にゴメンナサイ!



実際に服を掛けた写真がなくてなんですが、てっぺんとその下のポール、2段に分けて掛けられるという、見た目以上の収納力を誇るハンガーです。
そう、通販番組的に言うと、スグレモノってやつです(笑)。
かえだまさんからは
「横にするとソリみたい。○○スレイ(sleigh)みたいな名前にしたら?」
などと小洒落たコメントをいただいておりましたが、実はσ(^^)の中では既にキュートなネーミングが決定していました。
「いなほ1号」 (笑)
実るほど頭を垂れる~ です。
稲の品種改良かよ…。
それはともかく、今回は久々に自ら工房に入って製作をしました。
簡単なものではあるけれど、このところσ(^^)はデザインして図面を引き、実際の製作はパートナーの工房さんにおまかせということが多かったので、久々に自分の手でものづくりをしてみると、木の匂い、重量感、ボリューム、しなり具合など、いろいろと忘れていた感覚がよみがえってきます。
やっぱり家具デザイナーたるもの、絵や図面だけ引っ張ってちゃダメですね。時には原寸大の素材と格闘すること。
何つうか、ものづくりの感覚を常に研ぎ澄ませておくには、手やからだを使ってネチネチやること、コレ大事だな、とあらためて思いました。
最近自分の手で加工することはめっきり少なくなったけど、だからこそ、時にはとことん手間かけて、アマチュア気分に戻って「工作」を楽しむことも大切かも知んないな~、などと思う今日このごろであります~。
昨年末に注文をいただいていたわけですが、はや季節は新緑の5月、気がつくとすっかりコートハンガーに無縁な季節でした。Sさん、本当にゴメンナサイ!



実際に服を掛けた写真がなくてなんですが、てっぺんとその下のポール、2段に分けて掛けられるという、見た目以上の収納力を誇るハンガーです。
そう、通販番組的に言うと、スグレモノってやつです(笑)。
かえだまさんからは
「横にするとソリみたい。○○スレイ(sleigh)みたいな名前にしたら?」
などと小洒落たコメントをいただいておりましたが、実はσ(^^)の中では既にキュートなネーミングが決定していました。
「いなほ1号」 (笑)
実るほど頭を垂れる~ です。
稲の品種改良かよ…。
それはともかく、今回は久々に自ら工房に入って製作をしました。
簡単なものではあるけれど、このところσ(^^)はデザインして図面を引き、実際の製作はパートナーの工房さんにおまかせということが多かったので、久々に自分の手でものづくりをしてみると、木の匂い、重量感、ボリューム、しなり具合など、いろいろと忘れていた感覚がよみがえってきます。
やっぱり家具デザイナーたるもの、絵や図面だけ引っ張ってちゃダメですね。時には原寸大の素材と格闘すること。
何つうか、ものづくりの感覚を常に研ぎ澄ませておくには、手やからだを使ってネチネチやること、コレ大事だな、とあらためて思いました。
最近自分の手で加工することはめっきり少なくなったけど、だからこそ、時にはとことん手間かけて、アマチュア気分に戻って「工作」を楽しむことも大切かも知んないな~、などと思う今日このごろであります~。