2012年09月22日
スペイン料理とオリーブオイル
ウラ夫です。こんにちは。
ので、久々にお料理の話。
信州・安曇野にパンプローナさんという、σ(^^)のジャズ仲間がご夫婦でやっているスペイン料理のお店があります。そこで以前いただいた前菜を、見よう見まねで再現してみました。
タコの冷製なんとかかんとか、です。名前は忘れちゃいました。
うすーくスライスしたタコをお皿に並べて、オリーブオイルと塩、パセリ、それと粉末のパプリカをたっぷり。
確かこんな感じでした。記憶では。
うまいこと、スペインっぽいお皿があったのでパチリ。
ここで、地中海料理のお好きな方なら、ん?ピュアオイル?エキストラバージンじゃないの?と、思われるかもしれませんね。
私も最初そう思いました。
ところが、教えていただいたシェフによると、エキストラバージンはオリーブの香りが強すぎて、時に料理の素材に合わない場合がある、とのこと。
むー、なんとも奥深いではないか!
σ(^^)は、なんでも最上のエクストラバージンオイルを使えばいいんだと思っていましたよ!
確かにタコみたいな繊細な香りの素材は、時としてオリーブの香りに負けてしまうかも。
スペイン人もいろいろ考えているんですなぁ!
というわけで、料理そのものは簡単ですので、皆さんもぜひお試しあれ。
お皿もタコもきっちり冷やしてね!
2012年09月21日
ログハウスにサクラのキッチンできました♪
すっかり夏風邪をこじらせたと思い込み、お店でもゲホゲホし続けていて、ここのところ、とーってもやな感じでした、ウラ夫です。こんにちは。



お店にお越しのお客さまには、心よりお詫び申し上げます!orz
どうも、人生初のアレルギーらしいですよ。
なんだかわかりませんが、秋の草の、らしいです。
恐らく、秋の七草みたいなやつだと思われます。風情がありますなぁ。
さて、秋といえば、毎年新しいお家が完成ラッシュです。
ということで、キッチンも設置ラッシュなんですね。
今回は安曇野のログハウスに、サクラのキッチンを設置してきました。
工事中ですので、散らかっていたり、写真が暗くてアレですが、まずはご紹介まで。
対面式のペニンシュラ(半島)型キッチンです。
キッチンのどちらか一辺だけが壁についているレイアウトのキッチンをペニンシュラ(半島)型といいます。
シンプルなキッチンですが、IHとオーブン、そして食洗機も内蔵です。
食洗機も同じサクラのパネルがついていますので、あまり機械らしさはありませんね。
今回は思い切って、天板・本体ともすべてサクラで作りました。
サクラの木はご覧のようにあたたかい紅色が特徴で、木目もきめ細やかです。
比較的色味の濃い木なので、ちょっとしたキズや汚れも目立ちにくく、ハードに使うキッチンの天板にはとても向いています。
キッチンに木の天板っていうと、水や汚れに弱いんじゃないか、と心配される方が多いんですが、決してそんなことはないんですよ。
ママルの木のキッチンは、エゴマの油を浸透させて、蜜ロウで仕上げていますから、水やおしょう油なんかも玉のようになってはじきますし、もともと油を浸み込ませてありますから、新たな油汚れなどもつきにくいんです。
とにかく、こぼしっぱなしで放置せず、ひと作業終わるごとにさっと拭いてあげれば大丈夫。意外と気楽につきあえる素材なんですよ。
背面側はシンプルなオープン棚。こちら側はスギです。
ログハウスですから、もちろん壁も床も全て木。
そうなると、やっぱり木のキッチンがしっくりきますね♪
先ほどの水まわりの話ですが、比較的木が水に弱いのは、断面の部分。
このキッチンで言うと、シンクを取り付けるためにくり抜いた、切り口の部分です。(木口といいます。)
ママルのキッチンは、この部分に水がまわらないよう、シンクの周囲に大きめの額縁を設けます。
これによって、水を吸ってトラブルを起こしやすい木の断面を守っているんです。
よく、木の天板をくり抜いて、その穴の下にシンクを取り付けていたり、この額縁部分がとても小さいキッチンを見かけることがあります。
確かにその方が見た目にはスッキリとしてスマートに納まるでしょうが、これは長い目で見ると、木口がカビたり傷んだりしやすく、やっぱりお勧めできません。
キッチンは変に気兼ねせず、そして長く使うものですから、あまり木に無理をさせちゃいけないと思っています。
さあ、このお家も来月早々に完成です。
またここから素敵な暮らしがはじまります。うれしいです♪
2012年09月17日
間伐材でつくる木のキッチン
すっかり秋になりました。





夏のしわ寄せの季節ですよ。
いい感じに夏風邪をこじらせて低空飛行中のウラ夫です。こんにちは。
もう先月のことになりますが、南信州の喬木村に新しいキッチンを作ってきました。
メインのL型キッチンと、小ぶりなアイランドの作業台を組み合わせました。
L型キッチンと小さめのアイランドの組み合わせは、ひとりでの作業も快適ですし、
2人、3人と同時にキッチンに立つ時にも、お互いの動きがぶつからないので、
みんなで一緒にお料理を楽しむのにはとても向いています。
すぐ隣がリビングなので、キッチンに立っている時でも、家族ともつながったままでいられるのって、嬉しいですよね。
今回のキッチンの本体はスギの間伐材で作りました。
スギはやわらかくて、手触りのとてもあたたかい木ですが、やわらかいがゆえに、当てキズなどが比較的つきやすい木でもあります。
そこで、L型キッチンはステンレス、アイランド作業台はカエデのワークトップにしてみました。
パン作りが大好きな奥さま。このアイランドで、お子さんたちと一緒にパン作りするんだって。いいね!
カエデは堅いだけでなく、きめ細かい木肌で匂いもないので、この上で直接パンの生地をこねたりしても大丈夫。左側の開口部には、パン生地の発酵器がぴったり納まるようにしました。
アイランドの反対側は、いろいろな調理器具やトースターなどの小さな家電類を納める棚にしてあります。
L型のコーナー、ワークトップの高さが変わっているのがわかるでしょうか。
シンク・作業スペース側は高めに、ガスコンロ側はそれより5センチ低めにしてあります。
一般的にシンク側は高めにすると、作業の際にかがまないで済むため、腰に負担がかからず楽なようです。逆にコンロなどの調理側は低めにしてやると、大きなお鍋やフライパンの中が見やすかったり、扱いやすくなります。
実際にお鍋を置く高さは、IHの場合でも天板から1センチ、ガスコンロの場合はなんと5センチも上になります。調理側の天板の高さを決めるときには要注意ですよ~。
L型キッチンというと、気になるのはコーナー部分の収納ですね。デッドスペースになりがちです。
コーナー収納については、システムキッチンメーカーなどでも、いろいろ特殊な金物や仕組みなどで工夫をしていますが、実際には仕組みに凝れば凝るほど、コストは上がるものの、さほど効率的にはスペースを生かせないことがほとんどと感じます。
(面積で考えると、コーナー全体の1/3からせいぜい半分ぐらいしか生かせないことが多いようです)
そして、どんな凝った仕組みでも、引き出すのにひと手間多いと、結果的にあまり使わなくなっていってしまうものですよね。
ということで、ママルではほとんどの場合、コーナーは上の写真のように、シンプルな棚にしておくことをお勧めしています。
どんなお家でも、たまにしか使わないものってありますよね。
そういったものをこのコーナー棚に置いておくんです。
アクセスしづらい場所を無理に使いやすくするのではなくて、出しにくいのは仕方ない、とある程度割り切って、使用頻度の低いものの居場所にしてあげる。
コーナーって、意外と大きなスペースですからね。
シンプルな棚にしてやれば、かなりの収納力を発揮します。
大切なのは、出来るだけシンプルにして、納めてあるものが覗き込めば見えるようにしておいてあげること。
見えないと、そのうち持っていることすら忘れてしまって、結果的に使わなくなっちゃいますからね。
見た目スッキリばかりを優先せず、隠しすぎないことって大切だと思います。
こんな風に、間伐材のスギでも素敵にキッチンを作ることが出来ます。
普段はサクラやカエデなどの国産広葉樹材でキッチンを作ることが多く、それはそれで魅力的なんですが、こうした間伐材のように、もっと使ってくれることを待っている木を積極的に使っていくことも大切だなって思っています。
どの木も、丁寧に作れば、そしてお手入れしながら使い込んでいけば、どんどん美しくなっていきます。木の種類によって味わいの出方がそれぞれ違うのもまた魅力ですね。
というわけで今後、だんだんに間伐材や古材を生かしたキッチンや家具などをご提案していきたいと思っています。
どうぞお楽しみに♪