2011年05月12日

比べてみよう、ガスとIH(長大レポート)

お久しぶりです。ウラ夫です。

しばらく音沙汰のないブログとなっていましたが、
実は、ひそかにホームページなどこしらえておりました。

木のオーダーキッチン スタジオママル

数年ぶりのリニューアルです。
(オープンしたてで、内容はこれからこれから…)
たくさんの方に、木のキッチンで暮らす楽しさを知っていただきたいと思っているわけで、
じわじわとそういう路線で、楽しくやっていきたいと思います。


などと、東京から書いています。
震災後、初めて東京に来ています。
うわさには聞いていましたが、そう言われてみれば夜になると少し暗い気がします。
ビルの看板やライトアップが消えてますね。

でも、どうってことないです。まったく不便ではないです。
というか、ウラ夫的にはいい感じです。
夕暮れ時に、街よりも空のほうが明るく見えるので、なんだか景色に風情があって、
東京の街に今までとは違った趣がありました。
うーむ、節電もわるいことばかりじゃないです。

夏の暑い盛りはどうするんだ?というのが心配の種ですが、
これで、都民の皆さんがこぞって道端に水を打ち、
エアコンをつけずに縁台で夕涼みなどするのが流行ったとしたら、
これ、なかなか素敵な新東京の風情かと。

そういえば余談ですが、スカイツリーって浅草にあるんですね。(知らなかった)
浅草行きの電車に乗って、「おー、遠くに見えるアレが、今話題のアレかー!」
などと、おノボリっぷりを発揮していたところ、見る見る間に目の前まで来ました。
東武は実にサービスのよい電車♪、と個人的に高評価です。


それはそうと、今回は、新宿のリビングデザインセンターOZONE(オゾン)で、
キッチン関連のセミナーいくつかに参加してきました。
そのうちのひとつがタイトルの、「比べてみよう、ガスとIH 」というもの。
オゾンの下(1F)には東京ガスのショールームがあるので、そこで実際に
両方を使って料理をして、それぞれの特徴を学びましょう、というテーマでした。

IHを使ったお料理体験教室、あるいはガスコンロだけを使ったそれ、というのは
よくありますが、ガスとIHの両方を比べながら、お料理体験できるところは他にないとか。

実際に両方で作った料理の食べ比べ、というのもあるそうで、子どものようにワクワクした
気持ちで参加しました(笑)。

まずはコンサルタントの先生から、キッチンについての簡単な講義。
いくつかのキッチンプランを前に、
「さぁ、この中で正しい(使いやすい)キッチンはどれでしょう?」 と問題。

無事全員正解するも、見れば参加者の中で男子は私ひとり。
「いつもは男性の方は結構間違えるんですよ。どれだけ家事してないかわかるんですけどね~」
と先生、先制ジャブ。うーむ。

身分は隠しているものの、そこはキッチンスペシャリストの端くれだが、
まさか、いきなりの踏み絵とは。
危のうござる。

講義が済むと、晴れてショールームに移動。
そこには、参加者が取り囲むようにシアター風キッチンがあり、ガスコンロとIHが並んでいます。

「今日はガスとIHの両方を使って、ご飯とエビとチンゲン菜の炒め、チキンのグリル焼き、
野菜のダッチオーブン焼きを作りまーす。」 と、ショールームのお姉さま。
む、予想以上に豪華な展開。

キッチンにしつらえられたモニターで、ガスとIHの特徴説明なども交えながら、
手元はテキパキと料理を進めていきます。これはちょっとした料理タレントの域です。

まずはガスコンロ専用の土鍋でお米を火にかけます。
と言っても、炊飯ボタンを押すだけ。
勝手に火がついて、あとの火力調節は勝手にやってくれるそう。
炊飯器並みの簡単さです。しかも蒸らしを含めて30分で炊けてしまう。

また、同時に最近のガスコンロの売り、専用ダッチオーブンに、余り野菜想定の
ジャガイモ、ニンジン、パプリカを入れてグリルにセット。
これもタイマーをセットしたら、点火してほったらかし。

炊飯機能とか、タイマーとか、そういえばうちのコンロにもついていたが、
一度も使ったことなかったなー。

そしていよいよガスとIHのタッグマッチ。
まずはグリル焼きから。
シンプルに塩コショウ下だけのチキンと、付け合せに冷凍のエダマメをグリルに入れて、
ガスとIH、同様にせーのでスタート。

その間に炒め物へ。ストップウォッチを片手に、アシスタントさんとともに、
ガスとIH同時に調理を始めました。
正面のモニターには、温度変化がわかるよう両方を写したサーモグラフィー。

ぐんぐんと温度が上がっていったのはガス。あっという間に調理が済んでしまいました。
最初出遅れたIHですが、その後もまったく追いつけず。
そして早速の試食タイム。
想像通り、ガス調理の方はシャキッと熱々に仕上がっていたのですが、
IHの方は時間がかかりすぎたせいか、水も出てしまい、べちゃっとしていました。

先生によると、火力だけではなく、IHの場合クックトップから鍋を持ち上げて振ることが
できない(発熱が止まってしまう)ので、混ぜながら調理するしかなく、
そのため野菜の表面を傷つけてしまって、水が出やすくなるのだとか。
また、IHの場合、鍋の底しか温まらず、鍋横に熱が回らないこともあって、
どうしても温度が下がりやすいのだそうです。

「まあ、どちらが美味しいかは、お好みですからね~」
などと、中立を保っておっしゃるものの、誰の目にも勝利は明らか。
出だしからIHの雲行きが怪しくなってきました。

ちなみに、ガスコンロで使用したのは高火力の大バーナーではなく、中バーナーの方を
使ったとのこと。IHは最新の機種を最大火力で使ったとのことです。

さて、そうしているうちにグリル焼きが完成。
ガスの方はこんがりと焦げ目が付いて、いい焼き色♪

IHの方も見てみましょう、と取り出すと、まだまだ焼き途中。
ホイルに包んだ枝豆はというと、ガスの方は若干焦げ目がつき始めていましたが、
IHの方はまだ冷たい。
「IHの方はもう少し焼かないといけないですね~」と、どこか嬉しそうなお姉さま。
ガスで焼いたチキンと枝豆のみいただくことに。

これも全く予想通りのうまさ。
グリルでお魚しか焼かないという方も多いかと思いますが、こうして実際に食してみると
お肉やピザなど焼くのも最高!力を込めてオススメします!

ちなみにコンロにグリル、というのは日本の機器だけにある便利な道具。
おしゃれなインテリア雑誌などに登場する外国製コンロやIHにはこういったものは
ありません。
もちろん、元々は焼き魚をよく食べる日本人のために作られたものでしょうが、
今や、グリルでお魚だけ焼いているなんて、もったいないです。
ちょっとしたオーブンやトースターの代わりにもなるわけです。

さて、ガスのグリル焼きのおいしさに感動していると、土鍋のお米が炊け、
野菜のダッチオーブン焼きも完成しました。
これまたいうまでもないおいしさ。
勢いに乗ったガスが追い打ちをかけてきます。

しばらくするとようやくIHグリルの方のチキンも完成。
ガスの倍の時間がかかってしまいました。

取り出すと、素敵な焦げ目は付いています。が、
「長めに焼くことになるので、ちょっと小さく縮んでしまうんですよね~」
思わず会場から苦笑。
ますます旗色悪すぎです、IH。

どうも、ガスの場合は両面から一気に焼くので早く焼けるのですが、
IHの場合、片側ずつ交互に焼いていくので、どうしても時間がかかってしまうのだとか。


そんなこんなでタッグマッチは終了。
最初、「ガスとIH、どちらが良い悪いではなく、それぞれの特徴を知って、
どちらが自分たちにあっているか、見ていきましょうね」
と、あくまで中立を貫く立場を表明していた先生。

でも、終わってみると、どう見てもガスに軍配があがっていました。
東京ガスのショールームなんですから、当然といえば当然ですが。

そう言えば、ママルのキッチンでIHをお使いのお客さまが口を揃えておっしゃることは、
「お湯が沸くのが早い!」ということ。
この点を早速先生に突っ込むと、
「少量の水だとそうなんですが、量が多くなればなるほど、ガスの方が有利になってきます。」
とのこと。 うーむ。

というわけで、今回はしてやられた感のあるIHでしたが、今度は電力会社などの主催している
IHのお試し料理教室にも行ってみたいと思います。
報告はまた。



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Posted by ウラ夫 at 10:40│Comments(0)キッチン
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