2011年02月28日
キッチンに木の天板は向かない?
ウラ夫です。
先週末、5年前にキッチンを作らせていただいたSさんのお宅に伺いました。
久々にキッチンとご対面~♪

(画像は完成当時のものです)
Sさん家のキッチンは木の天板。サクラの無垢材です。
「全然手入れが行き届いてなくて~」
そう言うSさんですが、とても5年以上立つとは思えない美しさ。
あたたかな紅色にやけて、家の雰囲気にすっかりとけ込んでいました。
多くの方が、キッチンに木の天板~?
水や火に弱いんじゃない?汚れやすいんじゃない?
そんな風に心配をされます。
Sさんもキッチンを作る時、同じように迷われていた方のひとりでした。
木のワークトップにしたい気持ちはあるのだけれど、
汚れやすいのではないかと心配で、決めかねていたのだそう。
なんでも、参考にと見せてもらったお知り合いの木のキッチンが、
かなりエラいことになっていたとか…。
そんな状態を見て、やっぱり木の天板は無理なのかなぁ、と考えていたのだそうです。
一般的には、木は水や火に弱いもの、と思われていることが多いようです。
が、適切な使い方とお手入れがされていれば、決してそんなことはありません。
・水などをこぼしたら、こぼしっぱなしにしないで拭いてあげる。
・熱い鍋などを直接置かない。
・時々蜜ロウワックスを塗ってあげる。
基本的には気をつけるのはこれだけです。
ひとつひとつは何てことはない、あたりまえのことですよね。
キッチンは毎日使う道具ですから、毎日使えばキズもつきますし、
時にはシミや痕もつくでしょう。
でも、それもいいじゃない!と思うんです。
毎日の生活の中でつく、ちょっとしたキズや痕。
日に日に少しずつやけて変わっていく色味。
フキフキお手入れするほどに増していくツヤ。
新品の時には決して得られない、何とも言えない味わいが育ってきます。
家族と一緒に育っていくキッチンなんて素敵じゃないですか♪
まして、σ(^^)の作るキッチンでは、天板にもウレタンなどのニス類は塗りません。
ふつうは防水・防汚のために塗膜をかけるんですよね。
しかし、ママルでは使い始めて数年の美しさ・手入れのしやすさだけではなくて、
10年20年先に向かってどんどん美しくなっていくことを考えて、
蜜ロウワックスだけで仕上げることにしています。
こまめに乾拭きをし、蜜ロウを塗ってあげるだけで、水もはじきますし、
汚れもつきにくくなります。
木の表面がかさついてきたら、水はじきが悪くなってきたら、ワックスを塗ってあげる。
お肌の乾燥に、ハンドクリームなんかでうるおいを与えてあげるのと同じ。
木の表面がまたみずみずしく、生き生きとしてきます。
木が喜んでいるのがわかって楽しいですよ~。
その後、Sさんと一緒に、木のキッチンを10年来使われている家具職人さんの
ご自宅を訪ねました。
前述のあたりまえのこと以外、特別なことはしていない、というその天板も、
とても自然な風合いで、よい年のとり方をしていました。
これを見て安心し、Sさんはキッチンの天板を木にすることを決心したのでした。
そしてあれから5年。
キッチン完成と同時に生まれたSさんの娘さんはもう5歳。
キッチンと同い年なのね~。
なんとも感慨深いものがあります。
ちなみに、今回お訪ねしたのはキッチンではなく、お子さんの部屋にしつらえる
家具の打ち合わせ。
ところが、上のお兄ちゃんのリードにより、なぜかWii大会へ突入。
そのあともSさん家族みんなでトランプしたりはしゃいだり。
えーと、打ち合わせは… まいっか~!
ということで、すっかり子どもたちと遊びまくってテンション高く、
そしてふらふらになって、Sさん宅をあとにしました…。
なんというか、キッチンのご相談をきっかけに出会ったご家族と、
こんな風に何年たっても親しいおつきあいをさせていただけることが、
何ともうれしいんです。
この仕事をしていてよかった、ありがたいなぁと思う瞬間です。
Sさん、心配しないで。
お子さんの家具をデザインするためには、こうして彼らとしっちゃかめっちゃかになって
遊ぶことにも意味があるのですよ、きっと。
お子さんたちの夢やヒミツがたくさん納まる家具を作りますね~♪
先週末、5年前にキッチンを作らせていただいたSさんのお宅に伺いました。
久々にキッチンとご対面~♪

(画像は完成当時のものです)
Sさん家のキッチンは木の天板。サクラの無垢材です。
「全然手入れが行き届いてなくて~」
そう言うSさんですが、とても5年以上立つとは思えない美しさ。
あたたかな紅色にやけて、家の雰囲気にすっかりとけ込んでいました。
多くの方が、キッチンに木の天板~?
水や火に弱いんじゃない?汚れやすいんじゃない?
そんな風に心配をされます。
Sさんもキッチンを作る時、同じように迷われていた方のひとりでした。
木のワークトップにしたい気持ちはあるのだけれど、
汚れやすいのではないかと心配で、決めかねていたのだそう。
なんでも、参考にと見せてもらったお知り合いの木のキッチンが、
かなりエラいことになっていたとか…。
そんな状態を見て、やっぱり木の天板は無理なのかなぁ、と考えていたのだそうです。
一般的には、木は水や火に弱いもの、と思われていることが多いようです。
が、適切な使い方とお手入れがされていれば、決してそんなことはありません。
・水などをこぼしたら、こぼしっぱなしにしないで拭いてあげる。
・熱い鍋などを直接置かない。
・時々蜜ロウワックスを塗ってあげる。
基本的には気をつけるのはこれだけです。
ひとつひとつは何てことはない、あたりまえのことですよね。
キッチンは毎日使う道具ですから、毎日使えばキズもつきますし、
時にはシミや痕もつくでしょう。
でも、それもいいじゃない!と思うんです。
毎日の生活の中でつく、ちょっとしたキズや痕。
日に日に少しずつやけて変わっていく色味。
フキフキお手入れするほどに増していくツヤ。
新品の時には決して得られない、何とも言えない味わいが育ってきます。
家族と一緒に育っていくキッチンなんて素敵じゃないですか♪
まして、σ(^^)の作るキッチンでは、天板にもウレタンなどのニス類は塗りません。
ふつうは防水・防汚のために塗膜をかけるんですよね。
しかし、ママルでは使い始めて数年の美しさ・手入れのしやすさだけではなくて、
10年20年先に向かってどんどん美しくなっていくことを考えて、
蜜ロウワックスだけで仕上げることにしています。
こまめに乾拭きをし、蜜ロウを塗ってあげるだけで、水もはじきますし、
汚れもつきにくくなります。
木の表面がかさついてきたら、水はじきが悪くなってきたら、ワックスを塗ってあげる。
お肌の乾燥に、ハンドクリームなんかでうるおいを与えてあげるのと同じ。
木の表面がまたみずみずしく、生き生きとしてきます。
木が喜んでいるのがわかって楽しいですよ~。
その後、Sさんと一緒に、木のキッチンを10年来使われている家具職人さんの
ご自宅を訪ねました。
前述のあたりまえのこと以外、特別なことはしていない、というその天板も、
とても自然な風合いで、よい年のとり方をしていました。
これを見て安心し、Sさんはキッチンの天板を木にすることを決心したのでした。
そしてあれから5年。
キッチン完成と同時に生まれたSさんの娘さんはもう5歳。
キッチンと同い年なのね~。
なんとも感慨深いものがあります。
ちなみに、今回お訪ねしたのはキッチンではなく、お子さんの部屋にしつらえる
家具の打ち合わせ。
ところが、上のお兄ちゃんのリードにより、なぜかWii大会へ突入。
そのあともSさん家族みんなでトランプしたりはしゃいだり。
えーと、打ち合わせは… まいっか~!
ということで、すっかり子どもたちと遊びまくってテンション高く、
そしてふらふらになって、Sさん宅をあとにしました…。
なんというか、キッチンのご相談をきっかけに出会ったご家族と、
こんな風に何年たっても親しいおつきあいをさせていただけることが、
何ともうれしいんです。
この仕事をしていてよかった、ありがたいなぁと思う瞬間です。
Sさん、心配しないで。
お子さんの家具をデザインするためには、こうして彼らとしっちゃかめっちゃかになって
遊ぶことにも意味があるのですよ、きっと。
お子さんたちの夢やヒミツがたくさん納まる家具を作りますね~♪