2011年02月23日
「ロバの音楽座」のコンサートに行って来ました
ウラ夫です。こんにちは。
先週末、なおー専務(3歳)と軽井沢へお出かけしてきました。
「ロバの音楽座」のコンサートを観るためです。
「ロバの音楽座」は一見して中世ヨーロッパの古楽合奏団の風情で、
全国の子どもたちのために、音楽の楽しさを届ける行脚をされている皆さんです。
σ(^^)が音楽座のことを知ったのはもうかれこれ15年以上前のこと。
当時買った某建築雑誌に載っていた、音楽座の劇場兼けいこ場の建物(ロバハウス)の写真を見たのがはじまりです。
それこそ中世ヨーロッパの民家を思わせるような、土くれのような小屋(失礼)に、
目が釘付けになりました。
木と土だけで出来ているかのような風体。壁と天井は珪藻土であなぐらのように
塗り込められていて、そこにリュートやバグパイプなど、様々な古楽器が並べら
れていました。いい音響きそう。
中学生の頃から民族音楽マニアへの道を踏み出していたウラ夫さんです。
当時作っていた家具のテイストも、すっかりそっち方面に傾倒することとなりました…
それはともかく~。
当時からすごーく興味があったのですが、彼らの音に出会うのはこれが初めてでした。タブラトゥーラのような音楽かな?などと期待しながら…。
今回、軽井沢で野外保育園をされている方々が中心となって企画されたようで、
会場にはたくさんの子どもたち、お母さんたちがワイワイと集まっていました。
普段まずじっとしていられないなおー専務でも、これなら安心。
ところが、演奏が始まった途端、それまでガヤガヤしていた子どもたちが、
ひとり残らず静まりかえり、眼は音楽座の皆さんに釘付けになりました。
3~6歳くらいの自由な年頃の子どもたちが多かったようですが、全員が
一瞬で彼らの不思議な音の世界に引き込まれていきました。
あの様子、子どもたちの表情、もう感動的でした。
「さぁ、耳をすましてごらん」
いろいろな古楽器の、小さいけれどもそこでやさしく鳴っている感じの音に、
4人の風のようなうた声。空気が音でふんわかとあたたまるのがわかりました。
音をことばにするのは野暮かと思うのでやめておきますが、ぜひ機会があれば
皆さんにも一度は触れてみていただきたい音世界です。
そこらのおもしろい音のする缶とかベルとかを寄せ集めて作った妙ちきりんな楽器「ロバの脚」のダンス。新聞紙や厚紙を使った音探しのパフォーマンス。
怪しい仮面の酔っぱらい3人組による、瓶の音楽。
どれも小芝居仕立てで、子どもたちを決して飽きさせません。
子どもたちもお母さんたちも、手拍子足拍子でノリノリになったり、おなかを抱えて
大爆笑したり。心の底から音を楽しみました!
これが本当の「音楽」ってやつですね。
なおー専務も大喜びで、最後は会場を走り回り、演奏中だろうがステージを横切る!
他の子どもたちも、思い思いにからだで音楽を楽しんでいました。
こんなのっていいなぁ!
普段すっかり理屈っぽくなりがちな私たち。
音楽演っていたってそうなんだもの、
時には大人も子どもに戻って、音を自然をからだで楽しまなくちゃ!
そんな親子ですごーく豊かな気持ちになった一日でした。
帰り道、その日たった一度しか聴いていない唄を口ずさんでいたなおー専務!
子どもの感じる力って無限大かも!とあらためて感激したおまけつきでした。